オルフェウスとイザナキ 妻を求めて地獄に下る二人の夫

竪琴の詩人オルフェウス

ヨーロッパの文化的伝統の中で、オルフェウスは秘儀集団の始祖である以上に、竪琴を持った詩人と見なされるようになる。

古典主義を代表するニコラ・プサンの絵画「詩人のインスピレーション」には、その様子が見事に描き出されている。

Nicolas Poussin, L’Inspiration du poète

この詩人は、アポロンのインスピレーションを受けたローマの大詩人ウェルギリウスと言われている。しかし、アポロンの背後にいるのはオルフェウスの母カリオペーであり、竪琴(リラ)を持つところも含め、詩人の原型はオルフェウスと考えてもいいだろう。

音楽の分野でも、オルフェウスは大きな役割を担っている。最初に作られたオペラは1600年に作られたヤコポ・ペーリ作曲による「エウリディーチェ」と言われている。

その7年後、1607年には、モンテヴェルディの「オルフェオ」が上演された。

18世紀には、1762年にグルックの「オルフェオとエウリディーチェ」が上演される。

オルフェウスの竪琴(リラ)は、この世と超越的な世界を共鳴させる聖なる楽器であり、オルフェウスは理想的な詩人と見なされた。

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