フランス語の詩を読むために

補足(1) : 音節の数え方の細則

1)基本
一つの音節は、一つの母音。
Sa/ra/

名詞の前後に子音が二つある場合には、子音は前後に分かれる。
trans/ pa / rent

2)Eの扱い
a.
詩句の最後のeは一音と数えない。(e muet;無音のe)
Sara la baigneus[e](最後のeは読まない。la baigneuseは3音節。)


活用語尾のe, es, entが詩句の最後に来る時には、無音と見なす。
Les parfums, les couleurs et les sons se répond[ent]. (répond[ent]は2音節と数える。)

b.
詩句の中で、eの後ろに母音が来る時には、eは一音と数えない。
Et la frêl[e] escarpolett[e] (frêleは1音節と数える。)

L’ami du genr[e] humain n’est pas du tout mon fait. (humainのhが無音なので、genreの後ろに母音が続くと見なし、genr[e]は一音節に数える。9

c.
詩句の中で、eの後ろに子音が来る時には、eは一音と数える。
Sara, belle d’indolence (belleの後ろに子音dが来るので、belleは2音節と数える。)

d.
詩句の中で、eの後ろにヴィルギュール(,)が来る場合は、二つの数え方がある。
césure épique (叙事詩的切れ目):eは一音と数えない。
Montagnes derrièr[e], // montagnes devant (der/riè/r[e]=2音節)

césure lyrique (抒情詩的切れ目):eを一音と数える。
Ô Bretagne, // pleure ton espérance. (Bref/ta/gne=3音節)

叙事詩的か抒情詩的かは、一行の詩句の音節数を考慮して決定する。

3)二重母音の扱い。

diérèse(母音分割)

フランス語では一般的に母音が二つ続くこと(hiatus:母音衝突)を避ける傾向にある。
単語の中で母音が続く場合、一つの母音が半母音となり、二つの一音になることが多い。
例えば、hierは、 [jɛʁ]と発音され、1音節。
しかし、詩句の関係で、hi-erと2音節に分割して数える。=diérèse。

ex.
Or ce fut hi-er soir, // quand elle me parla. (hi-erを2音節に数える。)

ex.
Va te purifi-er (6) // dans l’air supéri-eur (6). (fi-er, ri-eurとそれぞれ2音節で数える。)

補足(2) : 韻の種類

韻は、主に3つの種類に分類される。

a. rime pauvre:貧しい韻
母音だけの音が同じ場合

Or, je restais tremblant, ivr[e], incrédul[e] un peu,
Comm[e] un homme qui voit des visions de Dieu.  (euの反復)

b. rime suffisante :十分な韻
母音と、その前後の子音一つが一致する場合。

Quelque sujet qu’on trait[e], ou plaisant, ou sublim[e],
Que toujours le bon sens s’accord[e] avec la rim[e].  (imの反復)

c. rime riche :豊かな韻
母音と、その前後の音が2つ以上一致する場合。

Mais, vrai, j’ai trop pleuré ! Les Aubes sont navrant[es].
L’âcr[e] amour m’a gonflé de torpeurs enivrant[es].  (vrantの反復)



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