フランス語の詩を読むために

4)形式と意味の対応

(1)韻で意味を強調

Et bonjour, Monsieur du Corbeau.
Que vous êtes joli ! Que vous me semblez beau ?
             (La Fontaine, « Le Corbeau et le Renard »)

Corbeau(カラス)とbeau(美しい)が韻を踏み、カラスが美しいように見えるという文の皮肉を強める効果がある。

(2)音色:母音の反復(assonance)、子音の反復(allitération)で意味を強調

Présente, je vous fuis //; absente, je vous trouve ;          
           (Racine, Phèdre)

あなたがいるとき(présente)、いないとき(absente)で、enteという音が共通。
エミスティッシュの前後で、je vousは共通。
見つける(trouve)の中に、あたな(v-ou)が含まれ、母音と子音が反復される。

以上のような音色上の対比が、意味の対比と対応している。
しかも、あなたに会いたいという気持ちが、trouver-vousと音を重ねることで、強く表現されている。

この詩句は本当に素晴らしい。
音と意味の対応が完璧な上に、エミスティッシュで意味の対比もなされ、ただただラシーヌの技巧に驚くしかない。

(3)リズム:rejet, contre-rejetで言葉を強調

Dieux ! que dira le roi ? Quel funeste poison
L’amour a répandu sur toute sa maison ! 
                       (Racine, Phèdre)

二行目の動詞(répandre)の目的語が、前の行の最後に置かれ、愛が毒(poison)であることが強調されている。
コントル・ルジェが効果的に使われている例。

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