マラルメ 「蒼穹」 Mallarmé « L’Azur » 初期マラルメの詩法

マラルメは、1864年1月、友人のカザリスに宛ててこの詩の原稿を送りながら、解説も書き送っている。
その中で、抒情的な優美な言葉や美しい詩句を排除し、ポーの詩学に従って、最初の言葉から最後の言葉までを構築し、詩全体の効果を生み出すことはできたと確信していると書いている。
実際、L’Azurで始まり、L’Azurで終わる詩は、「詩の効果 efffet de poésie」を実現している。

Claude Monet, effet de neige

その一方で、詩的な側面、美の反映に関しては、カザリスに判断を委ねる。
美は、飾り立てた言葉の彩から生まれないだけではなく、抒情的な内心の吐露からも生まれない。
詩的美を生み出すのは、言葉そのもの。現実を模倣し、再現するものとしての役割以上に、言葉自体が美の対象となる。

« L’Azur »
その言葉は、現実の蒼い空を指し示すのではなく、一遍の詩として展開され、詩は言葉そのものによって成り立つという、マラルメの詩法を体言している。
そして、「美」の一つの反映となっている。

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