ネルヴァル 「ファンテジー」 Nerval « Fantaisie » 音楽と絵画とデジャ・ヴュと

Puis un château de brique à coins de pierre,
Aux vitraux teints de rougeâtres couleurs,
Ceint de grands parcs, avec une rivière
Baignant ses pieds, qui coule entre des fleurs.

次に見えるのは、レンガのお城。角は石造り。
窓のステンドグラスは赤っぽい色に染まっている。
その周りには大きな庭があり、小川が
城の足元を濡らし、花々の間を流れている。

この詩節は、詩句によって描かれた絵画といえる。

城はレンガ造りで、角には石がはめ込まれている。
こうした様式の建造物は、パリ北方にあるヴァロワ地方のいたるところに見られる。

夕日が染める色に関して、赤(rouge)ではなく、赤っぽい(rougeâtre)という言葉が使われている。その理由は、はっきりとした映像ではなく、少しぼんやりやとした雰囲気を出すことで、過去の映像の印象を作り出すため。

その城を中心にして、庭、小川、花々と、周囲の様子が描き出されていく。
この光景を描き出す2行の詩句も、4/6のリズムが用いられ、de grands parcs, une rivière, ses pieds(城の下部), des fleursが、次々と目の前に浮かび上がってくる。

この城のある風景は、パリ近郊のサン・ジェルマン・アン・レーにある、アンリ4世の館(Pavillon Henri IV)をイメージして描かれたのかもしれない。

この館は、丘の上に立ち、その下にはセーヌ河が流れている。
ルイ13世の世継ぎであるルイ14世が誕生したのは、この城館の中。
現在は、レストランになっていて、誰でも訪れることができる。

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