象徴主義絵画 不可視を可視化する芸術

象徴主義絵画の特色

象徴主義の根本的な考え方は、「目に見えない」本質を、目に見える外観を通して描くということ。
さらに言えば、目に見えるもの(自然の風景、人間の姿や動き、様々な具体的な現象)、つまり感覚が捉える外見(apparences)を通して、目に見えない根源的なイデーを「暗示」することが、象徴主義の目指すところである。

現実を再現するのではなく、現実を通してイデーを描くため、現実性を取り除く描き方になる。そこで、次の様な特色が生まれる。

1)輪郭線を明確にし、単純化された形態を作り出す。
2)色彩からニュアンスを取り除き、平面的にする。
3)描く主題は、神秘性・超現実性を表出しうる神話や超自然なもの。

こうした特色の結果、装飾的で、スタイリッシュな印象を与える絵画になっている。

ドイツ生まれでスイスで活動した画家カルロス・シュヴァーベの「墓堀り人の死」は、象徴主義を代表する作品。

Carlos Schwabe La mort du fossoyeur

ベルギーの画家フェルナン・クノップフの「私は窓を見る」。

Fernand Khnopff, I look th door upon myself

ガストン・ビュシエール「サランボー」。

Gaston Bussiere, Salammbo

ウージェーヌ・カリエール「見る女性」。

Eugène Carrière, Femme regardant

オディロン・ルドン「一つ目の巨人」

Odilon Redon, Cyclope

ギュスターブ・モロー「ヘシオドスとミューズ」。

Gustave Moreau, Hésiode et la Muse

ピエール・ピュヴィ・ド・シャヴァンヌ「夢」。

Pierre Puvis de Chavannes, Le Rêve

アレクサンドル・セメオン「物語」

Alexandre Séon, le Récit

シャルル・ギュイユー「夕暮れのノートル・ダム」

Charles Guilloux, Notre Dame au crépuscule

どの絵画を見ても、平面的、装飾的であり、神秘な雰囲気に満たされているところは共通している。

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