動詞と名詞 概念と具体化

文を作る要素の中心は、動詞と名詞。
多くの場合、動詞は活用され、名詞には冠詞などの限定詞が加えられて、文の中で機能を果たす。
では、活用や冠詞などはどのような役割を果たしているのだろうか。

Danserという動詞の原形(活用しない形)は、踊るという意味の概念を示している。
livreという名詞は、本という概念を示している。
概念は一般的な意味であり、現実の事象を表現しているのではない。

実際の事柄に言及する場合には、動詞を活用し、名詞に冠詞などを付けて概念を具体化する必要が出てくる。

続きを読む

接続法 直説法 条件法

フランス語の動詞には、直説法、条件法、接続法という3つの法がある。
それらは、動詞の活用という側面から見ると並行関係にある。しかし、表現する事柄から見ると、同列ではない。

動詞の活用に関して、形ではなく、意味について考えてみよう。

続きを読む

条件法は難しい?

英語の仮定法を難しいと感じるだろうか?
もし難しいと思ったことがあるとしたら、その理由は、日本語と英語のコンセプトの違いを理解していなかったということにつきる。
もし、ifを用いた文が仮定法だと思い込んでいるようなら、全く理解していないことになる。

フランス語の条件法は、英語の仮定法と同じコンセプトに基づいているので、英語さえマスターしていれば、全く問題ない。
しかし、英語の仮定法がわかっていないとしたら、フランス語の条件法にトライする時、日本語とのコンセプトの違いを知っておく必要がある。

続きを読む

接続法アレルギーを解消する

接続法は難しいと思われがちだが、概念さえわかると、何も難しいことはない。役割としては英語の不定法(to do)、日本語の体言止め(する/こと)と同じ。文の構造の中で、動詞を名詞的に取り扱うための法である。

Je ne crois pas son départ.
Je ne crois pas qu’il parte.

この例文を見ても分かる通り、son départ(彼の出発)とqu’il parte(彼が出発すること)は、文中で同じ役割をしている。

続きを読む

フランス語の時制体系 その2 フランス語独自の時制:単純過去

「フランス語の時制体系 その1」で示したように、フランス語の時制体系はほぼ規則的である。
https://bohemegalante.com/2019/05/17/systeme-temps-verbe-francais-1/

その中で、唯一独特なのが単純過去であり、その単純過去との関係で、複合過去が体系を例外的に乱す時制であることが理解できる。

続きを読む

フランス語の時制体系 その1

フランス語の動詞の時制は非常に体系化されていて、ほぼ例外なく規則的に理解することが可能である。
その一方で、日本人には難しいと感じられることも多い。なぜなら、日本語の動詞の時間概念と根本的に異なる点があり、概念が掴みにくいからである。

続きを読む