Francis Cabrel Je t’aimais, je t’aime, je t’aimeraiフランス語の歌詞と日本語で

フランシス・カブレルは、都会化していないフランスの心を持ち続けているシンガー・ソングライター。親しみやすいメロディーに乗った歌詞は詩的で美しい。

« Je t’aimais, je t’aime, je t’aimerai »は、第一義的には、自分の娘への愛を歌っているのだが、それを超えて、親の愛、より広い意味での人間の愛全体を歌っている。その歌詞はとても詩的で、メロディーが美しい。

題名の中のaimerの活用が半過去、現在、単純未来で、フランス語学習者には退屈な活用が、こんな風に使われるという生きた例になる。

Je t’aimais, je t’aime, je t’aimerai  お前を愛してきた、お前を愛している、お前を愛するだろう

続きを読む

Jean-Jacques Goldman Puisque tu pars フランス語の歌詞と日本語で

ジャン・ジャック・ゴルドマンは、現代フランスでもっとも好まれる作詞・作曲家・歌手。
彼は素晴らしい歌をたくさん発表しているが、1988年の« Puisque tu pars »は、その中でも最高のものの一つ。

曲の内容は、コンサートの最後になかなか別れを告げられない観客に、ゴルドマンが語り掛けるもの。別れは決して悲しく辛いだけだけではなく、別れることが、他のところで別の出会いを見出す機会でもあるという。
歌詞はとても詩的で最初はよくわからないかもしれないが、何度も何度も曲を聴くと、忘れられないものになってくる。

ここで紹介する演奏は、2002年のコンサート・ツアーUn tour ensembleのフィナーレで歌われたもので、ゴルドマンはこのツアーを最後にコンサートを行っていない。その意味でも、« Puisque tu pars »に最も相応しいヴァージョンだといえる。

Puisque tu pars  君は去っていくから

続きを読む

8歳の天才ピアニスト ギヨーム・ベノリエル

幼い頃から天才ピアニストとしてフランスで知られていたギヨーム・ベノリエル君が、2021年12月、ロシアで行われた若手の音楽コンクールで、ファイナリストに残ったというニュース。

À huit ans, Guillaume Bénoliel, originaire de Draveil (Essonne), est un jeune pianiste qui commence à se faire un nom. Il vient d’être finaliste d’un concours prestigieux en Russie.

アンジェル Angèle  Bruxelles je t’aime

アンジェル(Angèle)はフランス語圏で最も人気のある歌手の一人。Quotidienでの、新曲”Bruxelles je t’aime”のライブとインタヴュー。

Angèle : “Bruxelles je t’aime” en live.
Pour célébrer la sortie de son nouvel album, « Nonante-Cinq », Angèle est sur la scène de Quotidien avec son titre déjà dans toutes les têtes « Bruxelles je t’aime ».

Angèle fête le succès de “Nonante-Cinq”.
Angèle est aujourd’hui la plus grande star francophone. À 26 ans, elle sort son deuxième album, « Nonante-Cinq », sorti un peu plus tôt que prévu pour cause de Covid. Confinée chez elle alors qu’elle devait fêter son anniversaire, la chanteuse a fait la surprise à ses fans de dévoiler « Nonante-Cinq » avec une semaine d’avance. Résultat : l’album cartonne. 

続きを読む

ジョルジュ・ブラサンス 生誕100年 死後40年

ジョルジュ・ブラサンス(Georges Brassens、1921年〜1981年)は、ギターの弾き語りというスタイルで、かつてのフランスの庶民の心情を文学的な歌詞にして歌った。
メロディーが素朴で、フランス人にしか理解できないような非常に微妙なニュアンスに富んだ歌詞だったために、フランス以外の国では人気が出なかったが、フランスでは今でも圧倒的な人気を誇っている。
彼の生誕100年、死後40年の今年、各種の音源や書籍が発売されたという紹介。

続きを読む

カーメン・マクレエのピアノ引き語り 新宿ダグでのライブ

カーメン・マクレエ(Carmen McRae : 1920年4月8日~1994年11月10日)は、ニューヨークのハーレムで生まれ、ジャズを代表する歌手として長く活躍した。
彼女の歌はいつ聞いても心を落ち着かせてくれるが、個人的に彼女のヴォーカルを好んで聞くのは、彼女が歌詞を大切にし、英語がとても聞き取りやすいからなのかもしれない。

アルバムの題名” As Time Goes by”は、映画「カラブランカ」の中で歌われた有名な曲から来ている。
1972年に新宿のジャズ喫茶「ダグ」において、カーメン・マクレエがピアノ弾き語りでスタンダート曲を歌った曲が収められている。
彼女の代表作ではないかもしれないが、とても親密な感じが溢れていて、10曲の作り出す約50分あまりの時が、あっという間に過ぎてしまう。

バッハとポール・サイモン American Tuneクラシック音楽とポップスの融合

ポール・サイモンが1973年に発表した”American Tune”は、ベトナム戦争の後遺症が残るアメリカの精神性を歌った唄。
この曲のメロディーが、バッハ「マタイ受難曲」のコラール曲「おお、血と涙にまみれ御頭よ」から取られていることを、作曲家の河邊一彦が指摘している。
https://liberty-music.jimdofree.com/2014/10/25/j-s-%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%A8%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%83%B3/

続きを読む

ジャズの楽しさ インプロヴィゼーションとリズム感

一口にジャズといっても様々な様式があり、一つのジャンルにまとめるのが難しい。しかし、一つだけ共通の要素があるとしたら、インプロヴィゼーションだといえる。
一つのメロディーあるいは楽譜があるとして、それに基づきながら、その時その場のインスピレーションに従って、即興的に音楽を生み出していく。

そうしたインプロヴィゼーションの楽しさを実感させる映像と出会ったので、ぜひ紹介したい。
演奏しているのは、ジャズ・ピアニスト上原ひとみ。

続きを読む

ラプソディ・イン・ブルー 村上春樹の解説で、大西順子のピアノと小澤征爾が指揮するサイトウ・キネン・オーケストラの演奏を聴く

ジャズ・ピアニスト大西順子と、小澤征爾が指揮するサイトウ・キネン・オーケストラのライブがyoutubeにアップされている。まずは、2013年9月6日に松本で行われた、その演奏に耳を傾けてみよう。

ジャズとクラシックの融合したこの演奏が好きか嫌いかは別にして、ここで何が起こっているのか理解するためには、少なくとも私程度のリスナーだと、誰かに解説してもらう必要がある。
実は、この演奏を知ったのも村上春樹の『小澤征爾さんと、音楽について話をする』の最後に収録された雑誌記事なので、村上に教えてもらうことにしよう。

続きを読む

フィリップ・ジャルスキー カウンターテナーの歌声 Philippe Jaroussky contreténor

フィリップ・ジャルスキーは現代フランスを代表するカウンターテナー歌手。
本人は「天使の歌声」と呼ばれることを好まないというが、彼の歌声と曲がマッチした時の美しさは、時間を忘れて聞き惚れてしまう。

レナード・コーエンの「ハレルヤ Hallelujah」は誰が歌っても素晴らしいが、ジャルスキーの歌だととりわけ素晴らしく聞こえる。

続きを読む