クローデルのお地蔵様

ポール・クローデル(1868−1955)は、フランス大使として1921年から27年まで日本に滞在し、日本の文化を深く理解したフランスの作家。
また、彼は敬虔なカトリック教徒でもあり、西洋的な感性と東洋的な感性の出会いを体現している。

そのクローデルの『百扇帖』Cent phrases pour éventailsと題された詩集の中に、お地蔵さまをうたった詩がある。

La nuit
Approche ta joue de ce bouddha de pierre
et ressens combien la journée a été brûlante


頬を石の仏様に近づけてごらん
感じてごらん 今日の日差しがどんなに強かったか

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