ボードレールの墓 モンパルナスの墓地 Le tombeau de Charles Baudelaire dans le cimetière de Montparnasse

6番線のメトロでエドガー・キネの駅を下り、エドガー・キネ通りを少し歩くと、モンマルトルの墓地がある。
https://fr.wikipedia.org/wiki/Cimetière_de_Montmartre

入り口を入り、最初の通りを右に曲がり、突き当たりを左に曲がる。そこから数歩のところにシャルル・ボードレールの墓がある。

続きを読む

19世紀フランスの風景画 Le paysage au 19e siècle

自然の景色が描いてあれば、実際の風景を写生したものと思ってしまうことが多い。しかし、現実の風景画が描かれるようになったのは、19世紀のことだった。

18世紀の後半にユベール・ロベールが描いたイタリア・ティボリにあるヴェスタの神殿と滝の絵。雄大な滝を中心にした自然の光景に見える。

Hubert Robert, temple de Vesta à Tivoli
続きを読む

ボードレール「コレスポンダンス」(万物照応) Correspondances

ボードレールの「コレスポンダンス」« Correspondances »は、19世紀以降の文学を理解する上で最も重要な詩だといえる。この詩の中に象徴の森という言葉があり、19世紀後半には、象徴主義のマニフェストとさえ見なされた。

コレスポンダンスとは本来、地上と天空の対応を意味し、ルネサンス思想の中心的な概念だった。

占星術において、星の動きから人間の人生や社会の出来事を予測することができるとしたら、星と人間界の間に対応関係があるからだということになる。

続きを読む

ル・グラン・ヴェフール le Grand Véfour

パリの中心、パレ・ロワイヤル公園の端にあるレストラン、ル・グラン・ヴェフール。18世紀の終わりからずっと同じ場所にあり、昔から有名な作家や芸術家達が通った高級レストラン。今でもナポレオンが座った席には、彼のネームが付けられている。

続きを読む

ボードレール「美」La Beauté

「美」« La Beauté »は、ソネを構成する十四の詩句全てを通して、美そのものが一人称で語っている。台座の上の女神の像が、下から見上げる人間に語り掛けているような印象。

ルーブル美術館に入ると、勝利の女神サモトラスのニケの像が大きな船の台座の上に君臨している。あのニケが私たちに語り掛ける姿を想像すると、この詩が実感できるだろう。

Je suis belle, ô mortels ! comme un rêve de pierre,
Et mon sein, où chacun s’est meurtri tour à tour,
Est fait pour inspirer au poète un amour
Éternel et muet ainsi que la matière.

続きを読む

「美」に恋する詩人、「美」に愛された詩人 ボードレールとランボー

恋愛をするとき、二人が愛し合っているようにみえても、愛する側と愛される側の間に、暗黙の上下関係がある。
相手にあこがれ、愛されたいと願うか、相手から愛され、その愛に応えるか。

詩人と美の関係にも同様のことがいえる。美に恋い焦がれる詩人は、美を追い求める。美に愛された詩人は、美をどんな風に扱っても平気でいる。

続きを読む