ベルト・モリゾ 穏やかな画筆を持つ印象派の画家 Berthe Morisot peintre au pinceau de douceur

Berthe Morisot, Jour d’été

印象派の画家たちの中でも、ベルト・モリゾ(1841−1895)の描く絵画は、穏やかで、優しい。
すすり泣きを取り去ったヴェルレーヌの詩の世界という印象がする。

「夏の日」(1879)を前にして、私たちは暑苦しさをまったく感じない。それどころか、夏の日差しでさえも、柔らかく、心地良い。

Edouard Manet, Berthe Morisot au bouquet de violettes

1841年に生まれ、1895年になくなったベルト・モリゾが画家として社会で受け入れられる道は、それほどたやすいものではなかっただろう。意志の強さは人一倍だっただろう。
しかし、彼女の表情に頑なさはなく、世界を見つめる澄み切った目が印象に残る。
エドワード・マネは彼女を数多く描いている。その中の一枚「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」。
彼女の絵画の世界は、この肖像画のように、落ち着きがあり、穏やかな美に満ちている。

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印象派の目 光と色彩

Auguste Renoir, La Balançoire

物に固有の色はない。
印象派の目は、物に光が当たる波長で色彩感覚が変化することを見抜いた。
印象派の画家達の目は光を捉え、彼等の筆は光を描いた。

ルノワールの「ぶらんこ」の中心は、ぶらんこに乗る少女や彼を取り巻く3人の人物ではなく、彼等の服や地面一面に当たる光の形に他ならない。

その光によって、物の色彩も変化する。例えば、後ろを向いた男性の服はブルーと思われるが、光が当たる部分は白に近い。

私たちは物の色を概念的に見ている。例えば、この服はブルー、というように。しかし、実際には、光によって色が変わる。
ルノワールの絵画は、画家の目に見えるままを描いているのだ。

こうした印象派的な目を持つと、世界はこんな風に見えてくる。

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ラ・グルヌイエール美術館 Musée de la Grenouillère 印象派の美術館

モネとルノワールが一つの場面を描いたことで有名なラ・グルヌイエール。
ラ・グルヌイエール美術館には、残念ながら本物はないが、本物を思わせる見事な複製画が並べられている。

RERのA線で、パリから約15分程度の所にあるシャトゥ・クロワシ(Chatou-Croissy)下車。
ラ・グルヌイエール美術館までは、徒歩で10分くらい。
http://www.grenouillere-museum.com/grenouillere/

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印象派の島シャトゥとメゾン・フルネーズ

印象派の絵画が好きな人なら、ルノワールの「船遊びをする人々の昼食」を見た覚えがあるだろう。

Auguste revnoir, Le Déjeuner des canotiers

この絵の舞台となったレストランが、メゾン・フルネーズ。今でも営業している。
https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g666520-d858570-Reviews-Maison_Fournaise-Chatou_Yvelines_Ile_de_France.html

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ヴェルレーヌ 「ヴァルクール」  Verlaine « Walcourt » 印象派的

『言葉なきロマンス』に「ベルギーの風景」という章があり、その最初に置かれているのが「ヴァルクール」。

1872年、ヴェルレーヌはマチルドとの新婚生活を捨て、ランボーと共にベルギーに向かう汽車に乗り込んだ。

ブリュッセルに着く前に、彼等はヴァルクールという町を通りかかる。その時、詩人は幸福感に満ちあふれていたのだろう。
「ヴァルクール」には、いつもの物憂い悲しみなど、どこにも感じられない。屈託がなく、浮き浮きとした心が、そのまま表現されている。

その感情の動きが、印象派の絵画の手法と同調するかのように、小さなタッチで、素早く描かれている。

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クロード・モネ 少年時代のデッサン

2019年7月26日のニュースで、クロード・モネの少年時代のデッサンを紹介している。絵画やジヴェルニーの庭はよく目にするが、デッサンを見ることはあまりないので、興味深い。

https://www.francetvinfo.fr/culture/arts-expos/peinture/art-sur-les-traces-de-claude-monet_3553083.html

Le génie de Claude Monet commence très tôt, à peine sorti de l’enfance. Avec ses caricatures d’une qualité exceptionnelle. À l’époque, il n’a que 15 ans. Et comme il s’ennuie dans son collège du Havre, il dessine des portraits à charge sur ses cahiers. Il va même les vendre, 20 francs pièce, une vraie somme pour l’époque. “Monet est immédiatement reconnu comme un jeune homme avec un potentiel hors norme. On dira souvent des impressionnistes qu’ils ne savent pas dessiner. Ici, la genèse de Claude Monet nous montre le contraire”, raconte Marianne Mathieu, directrice scientifique du musée Marmottan.

ジヴェルニー モネの家と庭 Giverny la maison et le jardin de Monet

パリからセーヌ河を80キロほど下ったところにジヴェルニー村がある。そこには、印象派の代表的な画家クロード・モネが暮らした家が今でも残され、観光スポットになっている。
冬の間、モネの家と庭は閉じていいて、2019年は3月22日から公開が再開された。

一番の見ものは、睡蓮の池と太鼓橋。


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