浄瑠璃寺 浄土式庭園 此岸から彼岸への旅

京都の南の端、奈良との境に位置する浄瑠璃寺には浄土式庭園があり、秋にはとりわけ美しい姿を見せる。

その美しさは、人間の住む地上に極楽浄土を造りだそうとした志を実現しているようでもある。

庭園の中央には清浄な池が置かれ、東側には三重塔、西側には阿弥陀堂が配置されている。

続きを読む

日本の美 平安時代 その5 寝殿造りと庭園 

日本的感性は、超越性を求めず、現世的、日常世界的であり、四季の変化に敏感に反応する。
そうした感性が定式化され表現された一つの形が『古今和歌集』だとすると、その歌集に収められた和歌を詠った貴族たちが生活する住居や庭園は、もう一つの美の形だといえる。

平安時代後期に描かれた『源氏物語絵巻』の「鈴虫1」を、復元された絵で見てみよう。
上からの視線にもかかわらず室内が見え、庭には水が流れ、秋の野原の草花が描かれている。

続きを読む