ヴェルレーヌ 「秋の歌」 Verlaine « Chanson d’automne » 物憂い悲しみ

日本におけるヴェルレーヌのイメージは、上田敏による「秋の歌」の翻訳によって決定付けられているといってもいいだろう。その翻訳は、上田敏作「秋の歌」と言っていいほどの出来栄えを示している。

秋の日の/ヰ゛オロンの/ためいきの/身にしみて/ひたぶるに/うら悲し。

鐘のおとに/胸ふたぎ/色かへて/涙ぐむ/過ぎし日の/おもひでや。

げにわれは/うらぶれて/ここかしこ/さだめなく/とび散らふ/落葉かな。

フランス語を少しでもかじったことがあると、これほど素晴らしい詩がフランス語ではどうなっているのだろうと興味を持つことだろう。

もちろん、ヴェルレーヌの詩も素晴らしい。

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These foolish things (remind me of you) 思い出のたね 

These foolish things (remaind me fo yo) は、1935年にロンドンで上演されたミュージカル”Spread It Abroad”の挿入歌。
他の人から見たらどうでもいいものでも、自分にとっては大切な思い出、ということはよくある。
題名にfoolishとあるのがとても効いている。だいたい自分のこだわりなんて、foolishなものだ。

エラ・フィッツジェラルドがオスカー・ピーターソンのピアノをバックに歌うものは、しっとりしていて、一人で静かに物思いに浸る感じが心地いい。

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