ボードレール 肖像画について 1846年のサロン — 歴史と小説

ボードレールは『1846年のサロン』の中で、肖像画(portrait)を理解するには、二つの様式があるという。一つは歴史、もう一つは小説。
Il y a deux manières de comprendre le portrait, — l’histoire et le roman.

歴史的理解の代表は、例えば、ダヴィッドの「マラーの死」。
小説的理解の代表は、トーマス・ローレンスの「ランプトン少年像」。ルーベンスの「麦わら帽子」も、後者に含まれるかもしれない

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ヴィジェ=ルブラン Élisabeth Vigée Le Brun ロココ絵画後期の肖像画家

マリー・アントワネットの肖像画を数多く描いたことで知られる、エリザベート・ヴィジェ=ルブラン(1755-1842)。
彼女は、女性であるために、男性社会であったアカデミーになかなか入会できない等、不当な扱いを受けたこともあったが、画家としての活動を諦めることはなかった。

ヴィジェ=ルブランの作品の四分の三は肖像画であり、18世紀フランスのロココ絵画、しかも後期のロココ絵画を代表する画家の一人。
彼女の肖像画は、19世紀印象派のルノワールと同じように、描かれた人がナチュラルでありながら、より美しく見える印象を与える。そこで、彼女に描かれたいと願う貴族や大商人の女性達は数多かっただろう。

これから、600以上あると言われるヴィジェ=ルブランの肖像画の中から、自画像、娘のジュリーとの母子像、そしてマリー・アントワネットの肖像画を見ていこう。

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