ボードレール 夕べの諧調 Baudelaire « Harmonie du soir »

Eugène Boudin, Étude de ciel sur le bassin du commerce

「夕べの諧調」は、ボードレールの韻文詩の中で、最も美しく魅力的な詩の一つ。

一つ一つの言葉、言葉と言葉の繋がりが、音の点でも、意味の点でも、円やかなハーモニー(Harmonie)を奏で、私たちを恍惚とした美の世界へと導いてくれる。

詩の形態は、東南アジアのマレー半島で使用されたパントゥーム(pantoum)。一つの詩節から次の詩節へと、同じ詩句が次々に引き継がれ、戻ってくる。同じものの反復は、めまい、眩暈を惹き起こす。

音と意味の繋がりは、韻によって明確に示される。
女性韻 ige に関連する言葉は、揺れと固定、めまいとその跡を意味する。
男性韻 oirに関連する言葉は、宗教的な雰囲気をかき立てる。

女性韻:tige(枝)、vertige(めまい)、afflige(苦しめる)、se fige(固まる)、vestige(跡)。

男性韻:encensoir(振り香炉)、soir(夕べ)、reposoir(祭壇), noir(黒), ostensoir(聖体顕示台)。

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ランボー 最も高い塔の歌 Rimbaud « Chanson de la plus haute tour » 

ランボーの『地獄の季節(Une saison en enfer)』の中心には、「錯乱2 言葉の錬金術(Délires II Alchimie du verbe)」という章があり、その後半に「最も高い塔の歌(Chanson de la plus haute tour)」が置かれている。

シャンソン(chanson)という題名が示すように、この詩は、リフレインー詩節ーリフレインー詩節ーリフレインという構成から成り立ち、シャンソンの原形に基づいている。

最も高い塔というのは、詩人が立て籠もる象牙の塔(tour d’ivoire)を思わせ、世界から孤立した場所を連想させる。
実際、『地獄の季節』では、この詩の直前に、次の様な前書きが書き付けられている。

Je finis par trouver sacré le désordre de mon esprit. J’étais oisif, en proie à une lourde fièvre : j’enviais la félicité des bêtes, — les chenilles, qui représentent l’innocence des limbes, les taupes, le sommeil de la virginité !
Mon caractère s’aigrissait. Je disais adieu au monde dans d’espèces de romances :

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