17世紀文学における演劇 日本の事情とフランスの状況

フランスの17世紀文学を代表するのは、3人の劇作家、コルネイユ、モリエール、ラシーヌ。
3人の芝居は、17世紀から今日まで、フランスではずっと上演され続けている。

ところが、日本では、モリエールの作品はかなり多く翻訳されているが、ラシーヌは少数、コルネイユに作品に至っては一般の読者が気軽に手に取ることができない状態にある。

その理由はどこにあるのか考え、日本ではなぜ演劇作品が読み物として受け入れられにくいのか、17世紀フランスにおいて演劇がなぜ文芸の中心だったのか、といった事情を探ってみよう。

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