
(日本の大学などでフランス語の詩を読む場合、内容の説明に重点が置かれ、詩のもう一つの側面である言葉の音色の美しさやリズムを実際に味わうことは、あまり行われていないように思われる。
そこでここでは、詩句の音楽性にとりわけ重点を置きながら、ヴィクトル・ユゴーの « Sara la baigneuse »(水浴びをするサラ)を読んでいきたい。)
第10詩節では、詩の冒頭に出てきたSaraという名前が戻ってくる。そして、その名前に呼応するかのように、開いた[a]のアソナンスが反復される。
Mais Sara la nonchalante しかし、サラは、けだるげで、
Est bien lente とてもゆっくりと、
A finir ses doux ébats ; 心地いい戯れをやめようとしない。
Toujours elle se balance ずっと彼女は身を揺らす、
En silence, 静かに、
Et va murmurant tout bas : そして、低い声で呟き始める。
(朗読は1分32秒から)








