飛鳥・藤原の宮都 日本国誕生の舞台  世界文化遺産登録に寄せて

2026年6月、ユネスコの諮問機関が「飛鳥・藤原の宮都」の世界文化遺産への登録を勧告したというニュースが流れた。対象となるのは飛鳥時代の宮殿や仏教寺院の遺構、墳墓などで、「文化的伝統や文明を伝承する物証として無二、あるいは少なくとも稀有な存在」との評価を受けたという。

世界遺産への登録を推進する側からは、以下のような趣旨が発表されている。

『飛鳥・藤原』−この言葉から多くの方が連想されるのは「日本の心のふるさと」です。これは、この地で東アジアとの政治的・文化的交流によって中央集権体制に基づいた宮都が誕生し、日本国誕生の舞台となったから、そして、その歴史の舞台が、1300年以上も経た現在も、田園景観の中に良好に伝えられてきたからです。
https://asuka-fujiwara.jp/asuka-fujiwara/

こうした言葉を読むと、なんとなく納得するところもあるのだが、具体的に掘り下げてみると、例えば「日本国誕生の舞台」という言葉が本当は何を意味しているのか、はっきりとわからなかったりする。

それに、そもそも飛鳥時代とはいつ頃のことで、その前はどの時代だったのか、あるいは藤原京がいつ・どこに存在したのか、すぐに答えられる人はそれほど多くないのではないだろうか。

しかし、少し調べてみると、現在の日本の骨格が飛鳥時代に出来上がったことが見えてくる。この時代を知ることは、まさに「今」を理解することにつながっているのだ。

これから少しだけ、飛鳥時代へとワープしてみよう。

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Mount Maya: Memories of Devotion Etched into Kobe’s Sacred Peak

Mount Maya stands quietly on the northern side of Kobe. While it welcomes many visitors today as a popular tourist destination, tracing its history reveals a sacred realm of quiet gravity—one that conveys the enduring essence of ancient Japanese spiritual devotion to the present day.

When following the flow of time from the past to the modern era, the various sites scattered throughout the mountain emerge not merely as scenic viewpoints, but as traces harboring memories of ancient faith. These vestiges seem to silently narrate how people of old understood the world in harmony with local spirits and Buddhist deities.

By shifting our perspective from ancient mountain worship to Shugendo, and further to the concepts of the Womb Realm Mandala (Taizokai Mandala) in Esoteric Buddhism, the layers of meaning bestowed upon Mount Maya over the ages gradually come to light. Following this process deepens our understanding of the background behind why this mountain has long been embraced as the “Mother Mountain.”

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摩耶山 「母なる山」に刻まれた信仰の記憶

神戸の北側にたたずむ摩耶山は、現代でこそ観光スポットとして多くの人々が訪れる場所だが、歴史を紐解くと、日本における信仰の一つの形を体現した山であることが見えてくる。

実際、過去と現在を繋ぐ糸を意識してみると、山中に点在する様々な痕跡が私たちに密かに語り掛けてくるような気がする。
そして、その声は、日本人が神や仏とどのように接してきたのかを、静かに伝えてくれている。「摩耶山は私たちを見守り続ける”母なる山”なのだ」と。

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摩耶山 楽生神社 観音寺堰堤

摩耶山・五鬼城展望公園のさらに先には、かつて「楽生神社(らくしょうじんじゃ)」があった。
六甲山・摩耶山の豊かな「水」への信仰を背景に、「水神(みずのかみ)」を祀る社として創建されたと伝えられている。山からの恵みへの感謝と水害防止を祈る場所であり、古くから地域の人々に守られてきた。

旧社地付近には、現在「観音寺堰堤(かんのんじえんてい)」が築かれており、古い石積みの土留めや、どこか厳かな雰囲気が今なお漂っている。

この堰堤は、昭和42年(1967年)7月の六甲豪雨による大水害の後、本格的な改築・整備が行われた。
コンクリート壁の表面に施された美しい石張りは、昭和中期の六甲山系における砂防工事の大きな特徴である。明治から大正期にかけて築かれた古い石造り堰堤の技術と美観を受け継ぎつつ、昭和の高度経済成長期以降のコンクリート技術を融合させて造られた。

地名の由来となった「観音寺」は、観音寺川(観音寺谷)を登った、現在の楽生公園跡や観音寺堰堤がある鬱蒼とした森の周辺にあった。

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摩耶山城のことなど

摩耶山城

摩耶山城(まやさんじょう)は、1333年(元弘3年)、赤松則村(のりむら/円心)あるいはその長男・赤松範資(のりすけ)によって築かれたとされる山城。

単一の巨大な城郭ではなく、山の斜面や尾根を防御陣地として利用した「砦(とりで)」の集合体であり、本丸を中心に曲輪(二の丸・三の丸など)が連なるように配置された、小規模な塞群(さいぐん)のネットワークであったと考えられている。

本城は標高約500メートル、現在の摩耶ケーブル「虹の駅」西側の尾根一帯に位置していたとされる。

さらに、標高約270メートル付近(現在の五鬼城展望公園周辺)には、前線拠点として「上野塞(うえのさい)」が置かれていたという。
上野塞は、麓の灘方面から本城へ攻め上がる敵軍を、本城到達前に迎え撃つための防御拠点であったと考えられている。

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「戦争は殺人」という論理が現在の日本で受け入れられない理由をAIに聞いてみた

AIは、ビックデータの中から平均値をまとめて答える装置なので、一般論を知るためにはとても参考になる。
そこで、次のような質問を、ChatGTP、Gemini、Claudeにしてみた。

「戦争とは殺人である」という私の主張は、現代の日本ではほとんど受け入れられません。 つまり、戦争で敵を殺すことは正義の行為とみなされますが、その敵とは具体的な人間です。そして、それは殺人です。
そうした非常に簡単な論理が通用しないのはなぜだと考えられますか。

以下、3つのAIの回答を列挙してみよう。

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真理に達する道は一つではない — シンマクスによる多様性と寛容の勧め

「ただ一つの道によって、これほど大いなる神秘に到達することはできない。」

力で相手を打ち倒せばすべてが解決する、そんな発想からなのか、自己の正義を振りかざした戦争という愚かな暴力が、いまも世界各地で繰り返されている。
だからこそ、この言葉はいっそう強く心に響く。

Nous contemplons les mêmes astres, le ciel nous est commun, le même univers nous enveloppe.
Qu’importe par quelle sagesse chacun cherche la vérité ?
On ne peut parvenir par un seul chemin à un si grand secret.

私たちは同じ星を仰ぎ見ている。空はすべての人に共通であり、同じ宇宙が私たちを包んでいる。
いったい何が重要だろう、どのような叡智によって、人それぞれが真理を求めるのか、ということが。
ただ一つの道によって、これほど大いなる神秘に到達することはできない。

英語だとこんな風に訳される。

We look up at the same stars; the sky is common to us all; the same universe encompasses us.
What does it matter by what path each of us seeks the truth?
We cannot arrive at so great a secret by one route alone.

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能ある鷹は爪を隠す — 文化の違いを楽しむ

「能ある鷹は爪を隠す」という諺をフランス語に訳すとどうなるか考えていて、日本とフランスの文化、あるいは日本的精神とフランス的精神の違いに思いを巡らせることがあった。

日本語をフランス語に直訳すれば、« Le faucon talentueux cache ses serres. »

では、このフランス語の単文がフランスの文化の中で、日本語の諺が意味する「本当に力のある人間はそれを見せびらかすことなく謙虚に振る舞う」といったニュアンスを伝えるだろうか?
問題は、「隠す」という言葉がどのように受け取られるかにかかっている。

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AIを活用して「考える力」を育てる  —— 対話する技術

ChatGPT、Gemini、Claudeといった生成AIを使っていると、それぞれの個性に面白みを感じる一方で、その論理展開の精密さには驚かされる。人間を凌駕するほどの論理性を備えたこれらのツールが、極めて有用であることは疑いようもない。

しかし、その一方で危急の課題もある。
AIはこちらの問いかけの先を行く回答をスムーズに提示するため、油断するといつの間にかAIが示す方向へと、こちらの思考が引き寄せられてしまいそうになるのだ。

では、私たちはどのようにして自らの思考の主体性を保ちながら、AIの論理力を利用すればいいのか。少々矛盾するようだが、その術(すべ)をGeminiに問いかけてみた。

AIの論理の展開力は、普通の人間のレベルを超えているように思います。一般の人々が、どのように利用すれば、自分の思考を保ちながら、AIの論理展開力を利用できるでしょうか。

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