デューク・エリントンが1935年に作曲した曲。歌詞はマニー・カーツ。
ジャズの名曲であり、ほとんどのジャズ歌手が歌っているといってもいいくらい。その中でも、エラ・フィッツジェラルドの歌が最もよく曲想を伝えている。
In a sentimental mood
https://genius.com/Ella-fitzgerald-in-a-sentimental-mood-lyrics
I can see the stars come through my room
While your loving attitude
Is like a flame that lights the gloom
On the wings of every kiss
Drifts a melody so strange and sweet
In this sentimental bliss
You make my paradise complete
Rose petals seem to fall
It’s all I could dream to call you mine
My heart’s a lighter thing
Since you made this night a thing divine
In a sentimental mood
I’m within a world so heavenly
For I never dreamt that you’d be loving sentimental me
インストルメンタルでは、何と言っても、エリントンのピアノとジョン・コルトレーンのテナー・サックスで演奏されたもの。抒情性が際立っている。
これを聞いてしまうと、他に何もいらない!というくらい。
デューク・エリントンのオーケストラでの演奏。
いつものことだけれど、エリントンによるオーケストレーションの楽しさは、何とも言えない。カウント・べーシーのオーケストラは、全ての楽器が一つの楽器のような統一感があるが、エリントンの場合は一つ一つの楽器が独立し、それらの組み合わせで面白みを出している。
ソニー・ロリンズが、モダン・ジャズ・カルテットと共演した演奏は、ロリンズの逞しいテナー・サックスが際だっている。ミルト・ジャクソンのヴァイブラフォンは、メロディーをかなり変え、インプロヴィゼーションの楽しさを満喫させてくれる。
アート・テータムによるピアノ・ソロ。インプロヴィゼーションの部分にインスピレーションが溢れている。
ミッシェル・ペトルチアーニ。1993年、シュツットガルトでの演奏会の模様を映像で見ることができる。抒情性と力強さが共存するペトルチアーニのピアノは、いつ聞いても素晴らしい。
ジャンゴ・ラインハルトのギター演奏。いかにもマヌーシュ(ジプシー)・ジャズといった感じ。ステファン・グラッペリのギターも快適。
歌ものでは、ナンシー・ウイルソンを聞いてみよう。ジャージーな雰囲気たっぷりに、リスナーの耳に語り掛けてくる。
2018年、ピアニストの小曽根真がダイアン・リーブスと競演した演奏。
独特な魅力を持った歌声のハリー・ローレン。けっこう耳に残る。