I fall In love too easily すぐに恋してしまう

I fall in love too easily は、ジューリー・スタイン作曲、サミー・カーン作詩の曲。1945年の映画「錨を上げて(Anchors Aweigh)」の中で、フランク・シナトラによって歌われた。

I fall in love too easily
I fall in love too fast
I fall in love too terribly hard
For love to ever last

My heart should be well-schooled
‘Cause I’ve been fooled in the past
But still I fall in love so easily
I fall in love too fast

My heart should be well-schooled
‘Cause I’ve been fooled in the past
But still I fall in love too easily
I fall in love too fast

ジャズのスタンダードとして最もよく知られているのは、チェット・ベーカーのヴォーカル及びトランペットのものだろう。とにかくリリカルで、一度聞いたら忘れられない。

その対極にあるのが、マイルス・デイヴィス(tp)が、ウエイン・ショーター(ts)、ハーヴィー・ハンコック(p)、トニー・ウイリアムス(ds)、ロン・カーター(bs)を率いた演奏。リリカルさを保ちながら、スピード感があり、エネルギッシュ。

スティーヴ・キューンの演奏は、穏やかで清浄な雰囲気。

フランスのピアニスト、ジャッキー・テラソンはけっこう活気のある演奏をすることが多いが、I fall in love too easily ではとても静謐な世界を作り出している。

フランスの若手ピアニスト、ポール・レイの演奏は、クラシック音楽のハーモニー感覚があり、いかにもフランス的な感じがする。

ジャズ・クラブでしっとりとした歌を聴きたければ、アルゼンチンのジャズ歌手、カレン・ソウサがコットン・クラブで歌った映像がある。

メロディ・カルドーは、言葉を抱きしめながら、語り掛けるように歌う。

I fall in love too easily でどうしても欠かせないのは、キース・ジャレット(p)、ゲイリー・ピーコック(bs)、ジャック・ディジョネット(ds)のトリオ演奏。抒情性、静謐さ、芯の強さ、夢想性など、この曲の持つ可能性を全て引き出している。

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