天空の城ラピュタ  生命の根源への旅

「天空のラピュタ」で宮崎監督が目指したのは、パズー少年を中心にし、愉快で、血わき、肉おどる、古典的な冒険活劇だという。この映画の企画書には、次のような言葉が書き留められている。

パズーが目指すものは、若い観客たちが、まず心をほぐして楽しみ、喜ぶ映画である。(中略)笑いと涙、真情あふれる素直な心、現在もっともクサイとされるもの、しかし実は観客たちが、自分自身気づいていなくても、もっとも望んでいる心のふれあい、相手への献身、友情、自分の信じるものへひたむきに進んでいく少年の理想を、てらわずにしかも今日の観客に通じる言葉で語ることである。

続きを読む

モンマルトルのサン・ピエール教会 Église Saint Pierre de Montmartre

モンマルトルの教会と言えばサクレ・クール寺院が直ぐに頭に浮かび、サン・ピエール教会はあまり有名とは言えない。しかし、ロマネスク様式の建築部分が色濃く残っており、パリに行ったらぜひ訪れてみたい教会の一つである。

続きを読む

マネ「オランピア」の黒人モデル Qui est la servante noire sur “Olympia”, le tableau de Monet ?

エドゥアール・マネの「オランビア」に描かれた娼婦のモデルがヴィクトリーヌ・ムーラン(Victorine Meurent)であることはよく知られている。

他方、召使いの黒人モデルについては、これまであまり話題になることがなかった。
France 2, 20Hのニュースでは、その黒人モデルについて取り上げている。

https://www.francetvinfo.fr/economie/emploi/metiers/art-culture-edition/qui-est-la-servante-noire-sur-olympia-le-tableau-de-manet_3262351.html

パリの4月 April in Paris

「パリの4月」は、1932年に作られた古い曲。作曲家のヴァーノン・デュークは「ニューヨークの秋」という美しい曲も書いている。

一番お薦めの演奏は、サラ・ヴォーンが歌うもの。ジミー・ジョーンズのピアノとロイ・ヘインズのドラムスのパートが優しい。そして、なんといっても、クリフォード・ブラウンのトランペット。サラとの絡みが素晴らしい。

続きを読む