ペルゴレージ 「サルヴェ・レジーナ」  ジョルジュ・サンドと音楽

ジョルジュ・サンドはショパンの恋人。リストたち多くの音楽家と友人でもあった。そうした環境の中で、素晴らしい音楽に触れ、センスを養っていったことだろう。
サンドの『コンシュエロ』は音楽小説という側面を持っている。主人公コンシュエロが最初に登場する場面では、幼い彼女にペルゴレージの「サルヴェ・レジーナ」を歌わせる。その後、知識があり、多くの経験をし、熱狂的な歌唱ではなく、無邪気な子どもの歌い方を称揚する。そこにサンドの音楽観が現れている。

18世紀ナポリ学派の作曲家ペルゴレージ。彼の「サルヴェ・レジーナ」へ短調を聞くと、その美しさに心を動かされる。
サンドに教えてもらった一曲。

Eglise de San Lazzaro dei Mendicanti

サンドは、小さなコンシュエロがヴェニスの教会で歌うシーンを、ジャン・ジャック・ルソーの『告白』第7章のエピソードから思いついたという。
そのために、ルソーが少女たちの歌声に感激したというヴェニスのSan Lazzaro dei Mendicanti教会の名前が、『コンスエロ』でも使われている。

ルソーは思想家・作家であると同時に、作曲もし、音楽を教えることを生活の糧にしている時期もあった。

サンドの記述からは、音楽と文学が密接に関係している様子が窺われる。

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