モーツアルトやベートーヴェンと比べると、ハイドンのピアノ曲は評価が低い。ピアノの練習のためとか、アマチュアのピアニストが弾く音楽だと思われている可能性もある。
しかし、実際に聞いてみると実に気持ちがいいし、葛藤や屈折がなく、素直で、清々しい感じがする。
ハイドンの楽譜にはまったく無駄がなく、最も少ない音符で多くのことを語るからだろう。
アフルレッド・ブレンデルが演奏するピアノ・ソナタ集の一曲「ファンタジア」を聞くと、そのことがすぐに感じられるだろう。
リリカルな曲もカラッとしているのは、ハイドンのせいなのか、ブレンデルの表現法のせいなのか。いつ聞いても、心を軽くしてくれる。
youtubeには、ブレンデルが演奏する姿もアップされている。
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