コロナウィルスについて

コロナウィルスが猛威を振るっているが、それ以上に人の心を占領しているのは、コロナウィルスについての情報の氾濫。
Gérald Bronnerが、社会学的な視点からこの現象を分析している。
フランス語を理解できる人には、ぜひこのインタビューを聞いてほしい。

https://www.tf1.fr/tmc/quotidien-avec-yann-barthes/videos/invite-on-decrypte-la-peur-autour-du-coronavirus-avec-le-sociologue-gerald-bronner-55355230.html

インタビューの最初にGérald Bronnerが言っているように、ペニシリンの90%は中国で生産されている。そのために、コロナウィルスにだけ注意を向けることで、世界的にペニシリンの供給が不足し、より多くの被害が出ることもありうる。

実際、コロナウィルスによる死者よりも、インフルエンザによる死者の数の方がはるかに多い。

インフルエンザによって死亡する日本人の数は、ある調査では次のように記されている。
2016年、1463人。
2017年、2569人。
2018年、3325人。
2019年、1~9月の集計で、3000人超。
https://blogos.com/article/436910/

それに対して、コロナウィルスによる死者の数は、日本では、3月6日までで12名。
https://www.asahi.com

この圧倒的な数の違いにもかかわらず、新型のウィルスだけがこれだけ話題になり、世界経済をストップさせ、人々の心を荒廃させている。

では、なぜ、これほどの集団的パニック状態を引き起こしているのだろうか。
他にウィルスが数多くある中で、コロナウィルスが持つ不思議な力はどこにあるのか?

その理由は、新型ウィルスが、現状では、人間によってコントロールできないから、というしかない。

インフルエンザのウィルスも目に見えない。
しかし、ワクチンなどがあり、治療が可能だと思い込んでいる。
ウィルスに国境などないのだから、国境を越えて広がるのは当たり前のことだ。それだからといって、世界をパニックに陥らせることはない。

他方、コロナウィルスに対しては、まったく異なる行動が取られる。
国境の閉鎖を含め、人の心に潜む差別や偏見を健在化させ、目に見えない脅威が襲ってきたかのように人々を恐れさせ、人々を攻撃的にする。

二つのウィルスに対する反応の違いは、人間がコントロール可能だと思うかどうかによっている。

その反応は実際の被害=死者の数とは比例しない。
ウィルスに国境はない。それにもかかわらず国境を閉鎖することで、ウィルスの侵入を防ぐことができると思い込む。そして、その対策が裏切られて、コロナウィルスの感染者がいるとわかると、ヒステリックな反応が引き起こされる。
マスクが高額で転売され、トイレット・ペーパーが大量に買い占められる。

この騒ぎは、いつ終わるのだろう。
一つ目は、感染者数の減少という事実が示され、人々の努力によってウィルスの被害がくい止められたと思われる時。
二つ目は、ワクチンが開発され、治癒が可能であるというニュースが流れる時。

コロナウィルスが人間の手によってコントロール可能だという思いが広がると、例えば、来年の死者の数が今年より多くても、誰も話題にしないようになるだろう。

インフルエンザに注意するように、コロナウィルスにも注意する。そうした通常の行動を心掛けたい。

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