3月16日、フランスの大統領エマニュエル・マクロンが、国民に向けてテレビ演説を行い、外出禁止を含む様々な措置を打ち出した。
この演説の中で、マクロンは何度も、「私たちは戦争状態にある。」という言葉を使っている。
これは、コロナウィルスを敵に見立て、その敵に対して戦うという姿勢に基づいた表現だと言える。
日本では、この表現はかなり違和感があり、多くの新聞では、マクロンの演説を報道するとき、「戦争状態」という言葉をカッコ付きにして、強調している。
フランスと日本における表現の違い、そして物事に取り組む際の姿勢の違いは、他動詞表現を基本とするフランス語と、自動詞表現を好む日本語の違いと対応しているのではないだろうか。
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