しっとりとした気分でジャズを聴きたい時ピッタリなのが、「ミスティ(Misty)」。
ピアニストのエロル・ガーナーが1954年に作曲した曲。ニューヨークからシカゴに移動中の飛行機から霧を眺めている時に、ふと思いついたメロディだという。その曲を聴いた友だちが、霧のようにぼんやりしているという感想を抱いたところから、Mistyという題名が付けられた。
その後、1959年に、ジョニー・マティスが歌詞を付けて歌い、ジャズのスタンダートとなった。
Look at me
I’m as helpless as a kitten up a tree
And I feel like I’m clinging to a cloud
I can’t understand
I get misty, just holding your hand
Walk my way
And a thousand violins begin to play
Or it might be the sound of your hello
That music I hear
I get misty the moment you’re near
You can say that you’re leading me on
But it’s just what I want you to do
Don’t you notice how hopelessly I’m lost
That’s why I’m following you
On my own
Would I wander through this wonderland alone
Never knowing my right foot from my left
My hat from my glove
I’m too misty and too much in love
http://oyogetaiyakukun.blogspot.com/2015/10/misty-johnny-mathis.html
作曲者であるエロル・ガーナーのピアノで聴くと、彼特有のメランコリックな抒情が伝わってくる。
エラ・フィッツジェラルドの歌は、模範的といっていいほど、端正で美しい。
カーメン・マックレーとサラ・ヴォーンの歌。エラと並ぶ大物歌手だけに、どちらも魅力的。
サラ・ヴォーンのバックは、クインシー・ジョーンズのオーケストラ。
カウント・べーシーのオーケストラは、色々な楽器の音色を聴かせてくれる。
ミッシェル・ペトルチアーニのピアノは、いつものように、抒情性とダイナミックさが調和している。
ここでは、ステファン・グラッペリのギターとの共演。ギターの響きがピアノと対話している様子がよく感じられる。
ピアノなら、アーメッド・ジャーマルの演奏もある。原曲のメロディーを辿りながら、様々な遊びが加えられ、楽しませてくれる。
テナー・サックスのスタン・ゲッツが、超一流の演奏家たちと一緒に演奏した「ミスティ」。
ピアノ:ハービー・ハンコック。ヴァイヴブラフォン:ゲーリー・バートン。トロンボーン:ボブ・クルックマイヤー。ドラムス:エルビン・ジョーンズ。ベース:ロン・カーター。
夜のジャズといった感じの「ミスティ」。
デクスター・ゴードンのテナー・サックスが印象的。