ジョン・ピザレリの歌声は、軽く、暖かみがある。しかも、軽快にリズムを刻むギターを弾くピザレリの歌は、スイング感に溢れ、いつ聞いても気持ちがよくなる。
クール・ジャズを先頭で引っ張ったピアニスト、ジョージ・シアリングと競演したアルバムに収められた”Everything happens to me” を聞けば、ピザレリの歌声とリズム感にすぐに魅了されてしまう。
同じアルバムから”Lemon twist”. どんなに落ち込んでいても、心が浮き浮きしてこないだろうか。
アルバム”Kisses in the rain”にも素晴らしい曲が集められている。その中から少しスローなバラード”I Could Have Told You”。ほっと落ち着く感じが何とも言えない。
ナット・キング・コールに捧げたアルバム” Dear Kole”から”Too marvelous for words”. ギター・ソロの部分もいい味を出している。
2020年、自宅で気楽に演奏している”The way you look tonight”。こんな生の姿のジョン・ピザレリを見ることができるなら、自宅に籠もるのも悪くない。
ゆったりとしたコンサートを2時間たっぷり聞いたら、すっかり幸せな気持ちになる。