Charles Aznavour «La Bohême» シャルル・アズナヴール 「ラ・ボエーム」

Charles Aznavourの« La Bohême »は、日本のシャンソン歌手にとりわけ好まれ、日本でも数多く取り上げられてきた。
2022年の北京オリンピックのフィギュア・スケートで、ネイサン・チェン(Nathan Chen)のショートプログラムの演技を見ていたら、« La Bohême »がバックに流れていて、しかも ネイサン・チェンの手の動きがアズナヴールの手の動きを思わせる部分があり、ちょっとびっくり!

佐伯祐三

歌詞は、モンマルトルに暮らす貧しい芸術家と恋人であるモデルの愛の思い出を語るもの。

フランス語の学習の面から言うと、過去のことを話すので、多くの動詞が直説法半過去に置かれている。活用の最後の-ais, -ait、-ionsの音で活用が認識できる。

La Bohême (貧乏だけれど自由で気ままな生活)

Je vous parle d’un temps
ある時代のことをお話しします、
Que les moins de vingt ans
20歳にならない人は
Ne peuvent pas connaître
知ることができない時代です。
Montmartre en ce temps-là (モンマルトルという地名が主語。accrochait「掛ける」が動詞。ses lilas「リラの花」が目的語。モンマルトルでは、みんな自分の部屋にリラの花を飾っていたという意味。)
モンマルトルは、あの時代、
Accrochait ses lilas
リラの花を掛けていた、
Jusque sous nos fenêtres
ぼくたちの部屋の窓にまで。
Et si l’humble garni
そして、慎ましい安宿が
Qui nous servait de nid (servir à… de…「・・・に・・・として役立つ」)
ぼくたちの愛の巣で、
Ne payait pas de mine (ne pas payer de mine「信頼できない外観をしている」。payer de「・・・を見せる」。mine「顔つき、様子」)
怪しげな様子をしていけれど、
C’est là qu’on s’est connu
そこで、ぼくたちは知り合った。
Moi qui criait famine
ぼくはお腹がすいたと叫んでいた。
Et toi qui posais nue
君は裸でポーズを取っていた。

La bohème, la bohème
ラ・ボエーム、ラ・ボエーム
Ça voulait dire on est heureux  (ça veux dire 「意味する、つまり」)
つまり、幸せだということ。
La bohème, la bohème
Nous ne mangions qu’un jour sur deux (un jour sur deux (jours)「2日の内の1日」)
ぼくたちは一日おきにしか食べなかった。

ユトリロ

Dans les cafés voisins
近くのカフェで、
Nous étions quelques-uns
ぼくたちは何人かと同じように、
Qui attendions la gloire
栄光を待ち望んでいた。
Et bien que miséreux (bien que…「・・・だけれど」)
惨めでだったけれど、
Avec le ventre creux
お腹は空っぽだったけれど、
Nous ne cessions d’y croire (ne cesser de inf.「・・・するのを止めない」:y=la gloire)
ぼくたちはずっと栄光を信じるのを止めなかった。
Et quand quelque bistro
ある居酒屋は、
Contre un bon repas chaud
暖かくて美味しい料理と交換に、
Nous prenait une toile.
ぼくたちから絵を1枚を取っていった。(ユトリロが絵と交換に酒を飲んでいた話は有名。)
Nous récitions des vers
詩を朗読した、
Groupés autour du poêle
暖炉の周りに集まり、
En oubliant l’hiver
冬を忘れた。

La bohème, la bohème
Ça voulait dire tu es jolie
つまり、君が可愛いってこと。
La bohème, la bohème
Et nous avions tous du génie
ぼくたちはみんな才能を持っていた。

Souvent il m’arrivait
よくこんなこともあった、
Devant mon chevalet
画架の前で、
De passer des nuits blanches (nuit blanche「白い夜→眠らない夜」)
ぼくは眠らないで夜を過ごし、
Retouchant le dessin
デッサンに手を入れた、
De la ligne d’un sein
胸のライン(のデッサン)
Du galbe d’une hanche
腰の輪郭(のデッサン)。
Et ce n’est qu’au matin (ce n’est que… 強調構文)
そして、朝になって初めて、
Qu’on s’asseyait enfin
やっと座った、
Devant un café-crème
一杯のカフェ・クレームの前で、
Epuisés mais ravis
疲れ果てていた、でも、うっとりして。
Fallait-il que l’on s’aime
愛し合っていないといけなかった。
Et qu’on aime la vie (que はFallait-ilに続く。)
人生を愛していないといけなかった。

La bohème, la bohème
Ça voulait dire on a vingt ans
つまり、ぼくたちが20歳だということ。
La bohème, la bohème
Et nous vivions de l’air du temps (vivre de「・・・で生きる「」:air du temps「時代の空気」)
そして、ぼくたちは貧乏な暮らしをしていた。(あの時代の生き方をしていた。)

(ここから現在時に戻る)

ユトリロ

Quand au hasard des jours
その日その日の偶然に任せて、
Je m’en vais faire un tour (j’en en vais「去る(s’en aller)」:un tour「一回り、ツアー」)
家から出て、ちょっと散歩する、
A mon ancienne adresse
昔住んでいたところまで。
Je ne reconnais plus
もうそれとわからない、
Ni les murs, ni les rues
壁も、通りも。
Qui ont vu ma jeunesse
(その壁や通りが)ぼくの青春時代を見守っていた。
En haut d’un escalier
階段の上で、
Je cherche l’atelier
ぼくはアトリエを探す。
Dont plus rien ne subsiste
もう何も残ってはいない、
Dans son nouveau décor.
新しい装いの中で。
Montmartre semble triste
モンマルトルは悲しく見える。
Et les lilas sont morts.
リラは死んでしまった。

La bohème, La bohème
On était jeunes, on était fous
みんな若かった、みんな狂ってた。
La bohème, La bohème
Ça ne veut plus rien dire du tout
それは、もう何も意味しない。


ここでは、長谷川きよしとパトリック・ヌジェのコラボで聞いてみよう。

Kendji Giracの« La Bohême »は、いかにもロマの感じがして、哀愁が強く感じられる。

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