AI自身によるAIのハルシネーション訂正法と人間の思考力向上法

AIに質問すれば何でも即座に回答が得られ、とても便利なのだが、しかし、時に事実関係に関して間違いがあるし、不確かな情報もある。

それはあたまり前のことで、AIの回答、つまり大規模言語モデルの出力が決まる仕組みは、ネット上の大量のデータから、ある言葉の次に「どんな言葉が来る確率が最も高いか」を計算して文章を作るという非常に単純な仕組みで成り立っており、インターネット上のビッグデータによる「多数決」といえるものだ。

しかし、私が勝手に「AI三兄弟」と呼んでいるChatGPT、Gemini、Claudeから提示される回答を正解だと思い、そのまま信じてしまうことも多い。

そこで、AIの回答に含まれるハルシネーション(不確かな回答)をどのように回避できるのか、そしてそこから私たちはどのようにして思考力をアップできるのか、今回はChromeのAIと一緒に考えてみることにした。

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野矢茂樹 日本語は非論理的か — AIが示す新しい言語観

日本語が「非論理的」だと言われることがあるのは確かである。過去には、そのことを日本人の思考や国際社会における発信力の弱さと結び付けて論じる議論も見られた。多くの場合、その対比として挙げられるのは英語である。英語は論理的であるため、自分の意思を明確に表現し、相手を説得しやすい言語だと語られることがある。それに対して、日本語は曖昧さが多いため、自国の立場を十分に主張することが苦手なのだ、といった見方である。

その一方で、日本語はむしろ論理的な言語だという反論や、日本語は繊細で微妙な表現を可能にする豊かな言語であり、「非論理的」という評価自体が日本語への不当な見方だという意見も少なくない。

その背景には、「論理的」の反対語としてまず思い浮かぶ「非論理的」という言葉が、「筋道が通らない」「支離滅裂である」といった否定的な印象を伴っていることがあるだろう。また、「感情的」という言葉も、理性的な判断を欠いた状態を意味する場合には、やはり否定的な響きをもつ。そのため、「日本語は非論理的」と言われると、日本語そのものが劣った言語であるかのような印象を受けやすいのである。

しかし、現代言語学では、言語そのものに優劣はないという考え方が広く共有されている。それ以前に、言語活動において「論理的」とは何を意味するのか、そのこと自体を改めて考えてみる必要がある。

野矢茂樹の「日本語は非論理的か」(『言語』2005年12月号所収)という評論は、この問題を考える上で、多くの示唆を与えてくれる。

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柄谷行人「場所と経験」からプラトン『国家』へ — AI・SNS時代の民主主義を考える

柄谷行人の「場所と経験」(『意味という病』所収)は、1972年(昭和47年)に発表された評論である。しかし、この作品は、21世紀に入って加速度的に進行しているさまざまな社会問題がどこから生じているのかを考えるうえで、多くの示唆を与えてくれる。

そして、その問題の本質を理解することは、現在の世界的な政治状況が今後どこへ向かうのかを考える手がかりにもなる。その際、紀元前4〜5世紀のギリシアの哲学者プラトンが『国家』で展開した政治論は、約2500年の時を経た今日においても、私たちに有益な視点を提供してくれる。

人間の本質は古今東西それほど変わるものではない。だからこそ、過去に書かれた書物であっても、私たちが「読む」ことによって常に「今」という時代に甦り、進むべき道を照らし出してくれるのだ。

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AIを活用して「考える力」を育てる  —— 対話する技術

ChatGPT、Gemini、Claudeといった生成AIを使っていると、それぞれの個性に面白みを感じる一方で、その論理展開の精密さには驚かされる。人間を凌駕するほどの論理性を備えたこれらのツールが、極めて有用であることは疑いようもない。

しかし、その一方で危急の課題もある。
AIはこちらの問いかけの先を行く回答をスムーズに提示するため、油断するといつの間にかAIが示す方向へと、こちらの思考が引き寄せられてしまいそうになるのだ。

では、私たちはどのようにして自らの思考の主体性を保ちながら、AIの論理力を利用すればいいのか。少々矛盾するようだが、その術(すべ)をGeminiに問いかけてみた。

AIの論理の展開力は、普通の人間のレベルを超えているように思います。一般の人々が、どのように利用すれば、自分の思考を保ちながら、AIの論理展開力を利用できるでしょうか。

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フランス人女性歌手(?)

これまで耳にしたことのなかったフランスの女性歌手を、YouTubeでたまたま聴いた。名前も経歴もよく知らないまま、ただ曲だけが流れてくる。それぞれに雰囲気があって、声の質も、歌い方も少しずつ違う。

最初に見つけたのは、Camille Brise(カミーユ・ブリーズ)。

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AIと倫理

ChatGPTが爆発的な普及をしたために、AIの倫理が話題になっている。ところが、実際に何か問題なのかは、必ずしも明快ではない。

2023年5月に、AI開発の中心人物とされるジェフリー・ヒルトンが、AIの危険性を自由に訴えるために、Google社を退社したというニュースが流れた。
ヒルトンは、AIの危険性として、人間の制御を超えて予測不可能な振る舞いを示す可能性、人間の様々な判断において人間に取って代わる可能性、人間の雇用を奪う可能性、AIによって作り出される情報や画像の真実性とフェイクの区別の困難さなどをあげ、「社会と人類に深刻なリスクをもたらす」可能性があるとし「AIを制御できる方法を見つけるまで技術を拡大させるべきではない」と指摘した。

この主張は、2023年3月「AIを制御できる方法」を模索するために半年間の開発中止の訴えを行ったイーロン・マスクたちの発想と軌を一にしている。
ただし、マスクはその1ヶ月後には、巨額の予算を投入してAI開発のための会社を立ち上げた。
そのことは、2000人以上の署名を集めた公開書簡の意図が、「社会や人類に深刻なリスク」を検討するためではなく、「半年間の開発中止」だったことを明らかにしている。

AIの倫理を考える際に、ジャフリー・ヒルトンとイーロン・マスクの例をあげたのは、同様の言葉を前にして、どのように読み取るかは私たち一人一人にかかっているということを示すためである。

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