ルネサンスの音楽 ギヨーム・デュファイ 「若々しいバラの花」 Nuper rosarum flores

ルネサンスの芸術の根本は調和(ハーモニー)にある。そのため、音楽にしても、建築にしても、絵画にしても、均整が取れ、五感に気持ちがいい。

ギヨーム・デュファイ(Guillaume Dufay)のモテトゥス「若々しいバラの花」(Nuper rosarum flores)は、1436年、フィレンツェにあるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の献堂式の時に演奏された。

デュファイの曲を聞きながら、大聖堂の写真を見ていると、訪れた時の感覚がふと蘇ってくる。

モテトゥスは、ポリフォニー(多声音楽)のジャンルの一つ。
最下声部は、グレゴリオ聖歌の歌詞をテノールが歌う。
上の声部は、その歌詞を補足するような歌詞。、細かなリズムの変化をつけながら歌われる。

「若々しいバラの花」では、下の二つの声部は、献堂式のためのグレゴリオ聖歌で、同じリズムを反復しながら歌われている。
上の二つの声部では、朗唱で対話するような歌詞になっていて、リズムの細かい変化を付けて歌われている。
皆川達夫(『中世・ルネサンスの音楽』)によると、それぞれの声部の動きが、大聖堂の建築の設計比率を示すという、凝った手法が用いられたという。

複雑な構造を持ちながら、全てが調和し、洗練された優美さを表現するのが、ルネサンス芸術。


音楽に耳を傾けていると、天上に上昇し、吸い込まれていくような気持ちになってくる。

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