
1607年に初演されたモンテヴェルディのオペラ「オルフェオ」。
モンテヴェルディは、オペラという形式の中で、音楽に劇的な表現を与え、ルネサンス音楽からバロック音楽への橋渡しをした。
物語は、ギリシア神話のオルフェウスの話に基づいている。
演奏は、レ・ザール・フロリッサン(Les Arts Florissants)。
ウィリアム・クリスティによって設立された古楽器オーケストラ及び合唱団。

第1幕:オルフェウスとエウリディーチェの婚礼の場面。羊飼いやニンフが愛の喜びを歌う。
第2幕:幸せ溢れるオルフェウスに、エウリディーチェが毒蛇に噛まれて死んだことが告げられる。
オルフェウスは、黄泉の国に下り、地獄の王に妻を返してもらうことを願う。
第3幕:オルフェウスは、地獄の河で渡し守のカロンテに「生きている者は通すことができない」と拒まれる。
しかし、その悲しみを歌うオルフェオの歌声の素晴らしさに、カロンテは眠りこけ、オルフェウスは河を渡り、黄泉の国へと向かう。
第4幕:地獄の王プルトーネと彼の妻のプロセルピナの心を美しい音楽で動かしたオルフェウスは、地上に出るまで決して後ろを振り返らないという約束で、エウリディーチェを連れて戻る許可を得る。
しかし、地上に出てる最後の瞬間に、怪しい物音に不安にかられて後ろを振り向いてしまう。
エウリディーチェは悲しみに沈みながら別れを告げ、消え去っていく。
第5幕:オルフェウスは、地上に戻り、永遠に妻を失ったことを嘆く。
父である神アポロンが姿を現し、天上で不滅の命を与えることを告げる。
羊飼いたちの賛歌に送られ、オルフェウスは天に昇っていく。