自宅で仕事をするとき、BGMをかけている人も多いだろう。
そんな時、ジャズやクラシックを無料で聞き続けられるサイトがある。
ジャンル別だったり、楽器別、作曲家別など、自分の好みで選ぶことができる。

ジャズ
https://www.jazzradio.com/#popular

クラシック
https://www.classicalradio.com/#popular
2020年春、日本でも自粛要請が出ていて、家から出られず、フラストレーションがたまるという人たちも多いことだろう。
でも、少し考え方を変えてみよう。
「幸福な監獄」というテーマが、文学にはある。
それまで外で活躍し、活動的だった主人公が、事業に失敗したり、失恋して絶望した結果、罪を犯し監獄に入れられる。肉体的に閉じ込めれれ、失意の底にいる。
その時、ふと精神の蓋があき、恍惚(extase)に達する。
非現実的だと思うかもしれないが、そうしたことを知っていると、自粛で家の中に閉じこもっている状態(confinement)が苦痛ではなくなってくる。
肉体が閉じ込められた状態だからこそ、精神を活発に活動させることが可能になる。
現代はとりわけアウトドアでの活動が楽しみの中心になり、健康を保つ方法だと考えられる傾向にある。
時間があれば、外に出て楽しむ。
他方で、心の中を豊かにするために、内的な宇宙を探索することは、あまり意識されない。
内面を探るというと、自分のことを考え、自己分析することだと思ってしまう。
すると、暗くなる。
ロダンの考える人のポーズは、メランコリーの姿勢の典型。
しかし、肉体が閉じ込められている時こそ、精神を解放し、内的な世界を旅することができる可能性がある。
絵画、音楽、文学、歴史等々、一人でいながら、目を向ける素材は無限にある。
とりわけインターネットの時代、パソコンやスマートフォンは、現実に足を運ぶのとは比べものにならない、巨大な世界と繋がっている。
心の中の宇宙を冒険する時間は、いくらあっても足りない。
いい時間の過ごし方を自分なりに考え、自分を耕す(se cultiver)ことで、自分を豊かにすることができる。
そうした時、いい音楽は孤独な旅の最良の友になる。