小野市 浄土寺 鎌倉時代の大仏様建築

兵庫県小野市にある極楽山浄土寺の浄土堂は、東大寺の南大門と並び、鎌倉時代の大仏(天竺)様式を代表する建造物。
柱を貫通する長い貫(ぬき)を縦横に張り巡らせ、天井を張らずに高い吹き抜けとし、屋根裏の頂項まで見せた内部構造と、直線の流れを持つ屋根によって特徴づけられる。

浄土堂の正面には、ほぼ同じ形をした薬師堂が見える。
薬師堂は、火災で一度焼失した後、16世紀の初頭に再建されたため、基本は大仏様でありながら、和様や唐様の手法が混ざっている。

拝堂

本殿の八幡神社

不動堂

開山堂

裏山には、八十八カ所霊場があり、季節によってはあじさいを楽しむことができる。

阿弥陀堂の内部は撮影禁止で、快慶作の阿弥陀三尊像も撮影ができなかった。
その堂の背面には透かしの入った戸が配され、そこから夕日が差し込む構造になっている。
天気のいい日には、夕日が堂の内部と阿弥陀の三体の像を真っ赤に染め上げる。
運がよければ、こんな光景が見えるのだろう。

堂の内部は柱によって九つの部分に分かれていて、仏教の九品(くほん)を表現している。
九品とは、浄土教で極楽往生の際の九つの階位のこと。
人間が往生する際に、上品・中品・下品があり、さらにそれぞれの下位に上生・中生・下生に別れ、合計9ランクの往生があるとされる。
それが浄土堂の内部に再現されていることで、この空間自体がすでに浄土となっている。
真っ赤に染まる阿弥陀如来の姿を見たら、その実感がわいたことだろう。

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