
フランス語の勉強を嫌いするのはとても簡単。
1)一つ一つの音の発音にこだわり、日本語の発音にないR、母音、鼻母音の音を繰り返し発音させる。
2)動詞の活用を覚えさせる。(英語なら三人称単数にsをつけるだけ。フランス語とのギャップは大きい。)
3)単語の男性・女性の区別や、それに応じた冠詞や冠詞の形の変化にこだわる。
せっかく英語と違う新しい言語を勉強し始めたというのに、発音できない、覚えることが多い。
できない、わからない、面倒、難しいとなったら、普通はフランス語を学ぶのが厭になる。
それでも勉強を続けるとしたら、フランスの芸術や文化、ファッション、グルメによほど惹かれているか、あるいは苦労せずにフランス語の発音ができる人や、暗記が苦手でない人だろう。
文学好きの人間は、フランス語学習の入り口で、知的な興味と実際の学習のギャップに嫌気がさし、投げ出してしまうことが多いようだ。

大学のフランス語科、フランス文学科、第二外国語でフランス語を勉強した中で、どれだけの数の人たちがある程度の運用能力をつけることができたのだろうか。数字化すれば、驚くほどの数だろう。
その一方で、せっかく勉強したのだから、フランス語で簡単な文章を読んだり、多少フランス語をブラッシュ・アップしたいと考えている人も一定数いるに違いない。
そんな時、どのような意識で、フランス語学習に向き合っていったらいいのだろうか。