
ルビー・ブラフ(Ruby Braff)は1927年生まれのジャズ・トランペッターで、1940年代後半から音楽活動を始め、2003年に亡くなった。
彼がギタリストのジョージ・バーンズ(George Barnes)と組んで録音したロジャース・アンド・ハートの楽曲集 ‘ Salutes Rodgers and Hart ‘ に収められた演奏は、とても気持ちが良い。
その中の一曲 ‘Mountain Greenery’を聴くだけで、ルビー・ブラフのトランペットの心地よさを感じることができる。
同じアルバムに収められた’ Spring is here’.
1958年のアルバム’Goes Girl Crazy’から、’embraceable you’.
モダン・ジャズ時代の演奏だが、ルビー・ブラフは、そうした少しハードなジャズの流行に乗らず、ソフトでよくスイングする演奏を聴かせてくれる。
ピアニストのエリス・ラーキンスとのデュオ・アルバム’The Grand Reunion “から、’Easy living’.
1990年にウイントン・マルサリスと共演した時の映像が残されている。素晴らしくスイングした演奏で、聞いていると自然に体が動いてしまう。
肩肘を張らず、気持ちよくスイングするジャズを聴きたい時、ピッタリなのがルビー・ブラフのトランペット。
1975年のフランス・ニースでのライブは、そんなジャズを満喫させてくれる。