
ジャズ・ジャイアンツ ’56というアルバムに収められた曲を聞いていると、本当にリラックスできる。演奏がとても寛いでいて、温かみがあるからだろう。
I guess I’ll have to change my plan.

ジャズ・ジャイアンツ ’56というアルバムに収められた曲を聞いていると、本当にリラックスできる。演奏がとても寛いでいて、温かみがあるからだろう。
I guess I’ll have to change my plan.
「恋に落ちる時(When I fall in love)」は、1952年、映画「One Minute to Zero」のためにヴィクター・ヤングが作曲し、エドワード・ヘイマンが詞を付けた曲。
最初にヒットしたのは、同じ年にドリス・デイが歌ったもの。
” It’s only a paper moon”は、1973年にアカデミー賞を受賞した映画「ペーパー・ムーン」の中で使われ、忘れられない曲になった。
もともとは、1933年に上演されたブロードウェイの芝居のためにハロルド·アーレンが作曲し、エドガー・”イップ”・ハーバーグとビリー・ロウズが歌詞をつけた曲。
人気のある曲だけに多くのジャズ演奏家が取り上げているが、最初に聞きたいのは、ナット・キング・コールがトリオで演奏したもの。
ナット・キング・コールの歌声はメロディアスで、明るく、聞く者を楽しい気分にさせてくれる。
ナット・キング・コールの優しい歌声はとても優しい。
無理に刺激するような歌い方をせず、一つ一つの曲を慈しむかのように、聞く人の心を包み込むように流れていく。
いつ、どこで、誰が聞いても、良い気持ちになるジャズ・ヴォーカル。
例えば、チャップリンの「モダン・タイムス」の中の曲 Smile.
「ジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマン」に収められた6曲全てで、コルトレーンのテナー・サックスの深い響きがハートマンの歌声を優しく包み込み、1963年の発売以来すでに60年近く経っているにもかかわらず、全く古びた感じがしない。いつ聴いても、美しさが心を穏やかな音の波で包み込む。
どの曲を聴く時も、コルトレーンが・・・とか、ハートマンが・・・とか言わず、ただただ穏やかな音楽の世界に浸りたい。すると、ゆったりとした幸福感が心の中に湧き上がってくる。
They Say It’s Wonderful
Over the rainbowは、1939年に公開されたミュージカル映画「オズの魔法使い(The Wizard of Oz)」の中でジュディー・ガーランドが歌い、その後、多くのジャズ演奏家によっても取り上げられた。
詞はエドガー・イップ・ハーバーグ、曲はハロルド・アーレン。1939年のアカデミー歌曲賞を受賞している。
「パリの恋人(Funny Face)」(1957年)の中で、本屋の店員を演じるオードリー・ヘップバーンがフレッド・アステアからキスをされた後、夢見がちに歌う曲« How long has this been going on »。
「こんなことがどのくらい続いてきたの?」では歌の題名にならないので、英語のままの題名で知られている。
「ソリチュード(Solitude)」は、1934年に、デューク・エリントン(”Duke” Ellington)が作曲した曲。歌詞は、エディ・デランジ(Eddie DeLange)。
一人でいるとあなたとの思い出が蘇ってくるというメランコリックな歌詞。
まずは、ビリー・ホリディの歌で聴いてみよう。

チック・コリアが2018年にアメリカやヨーロッパで行ったライヴを集めた” Chick Corea plays”.
ジャズだけではなく、クラシック、ポップス、ボサノバと、様々なジャンルの間を自由に行き交い、素晴らしいピアノ演奏を繰り広げている。
チック・コリアの言葉:
「私はある種の血統の一部なのです。私がやっていることは、モンクがやったこと、ビル・エヴァンスやデューク・エリントンがやったことと似ていて、また別の音楽の時代に戻って、バッハやモーツァルト、ベートーヴェンがやったことと似ています。これらのピアニストは皆、心の底から作曲家であり、自分たちの音楽家を集めて演奏していました。その伝統の一部であることを誇りに思います。」
Mozart: Piano Sonata in F, KV332 (2nd Part – Adagio)
「白雪姫(Snow White and the Seven Dwarfs )」は、1937年にディズニー・アニメーション・スタジオが作成した、世界最初の長編アニメーション映画。
1937年、つまり昭和12年に、これほどモダンで洗練されたアニメが作られたことには、驚くしかない。
「いつか王子様が(Someday My Prince will come)」は、そのアニメーションの挿入歌。