ヴォルテール 『哲学書簡』 啓蒙主義の出発点  

18世紀を代表する文学者、哲学者といえば、ヴォルテールの名前が最初に挙げられる。
1694年に生まれ、1778年に83歳で亡くなるまで、波瀾万丈の人生を送りながら、演劇、詩、小説、哲学、歴史書、政治的啓発文書、日記等、様々な分野の著作を手がけた。

ヴォルテールの思想を一言で言えば、理性による現実の検証によって真理を知ろうとする姿勢。
現実主義者であり、人間の幸福は、五感を使い、現実に生きる中で得られるものと考える。宗教的な制度が課す束縛を嫌い、自由を第一に考える。
ヴォルテール自身が言ったのではないが、彼の言葉として流通している、「私はあなたの言うことに同意しない。しかし、あなたがそのように発言する権利は死んでも守るつもりだ。」という言葉は、彼の姿勢を象徴している。

簡単に彼がどんな人生を送ったのか、振り返っておこう。

続きを読む

デカルト 『方法序説』 我思う、故に我在り Descartes Discours de la méthode « Je pense, donc je suis.» 2/2

デカルトは、『方法序説』の第4部に至り、思考の第一原理となる表現に達する。
「我思う、故に我在り(Je pense, donc je suis.)」。

誰もが知っているこの言葉が何を意味しているか考えてみることは、テレビやネット上で様々な意見(opinions)が行き交っている現代において、大きな意味を持つ。

続きを読む

デカルト 『方法序説』 我思う、故に我在り Descartes Discours de la méthode « Je pense, donc je suis.» 1/2

René Descartes

デカルトという名前と、「我思う、故に我在り」という言葉は、誰でも知っている。しかし、1637年に出版された『方法序説(Discours de la méthode)』を実際に読む人はそれほど多くない。

17世紀以降の合理主義、科学主義のベースにあるデカルトの思想を知ることは、現代においても有益に違いない。

続きを読む