ハイドンの初期交響曲 清々しいハーモニー

ハイドンの名前はクラシック音楽としてはよく知られているが、残念ながら、あまり多く聴かれているとはいえない。
でも、実際に聴いてみると、実に清々しく、いい気持ちにしてくれる。

18世紀の半ば(1757年頃)作曲されたとされる最初の交響曲、第37番を手始めに聴いてみよう。
指揮はアンタル・ドラティ。フィルハーモニア・フンガリカの演奏。

第1番は、デレック・ソロモンの指揮、レストロ・アルモニコ・オーケストラで。

第3番も清々しい。デレック・ソロモンの指揮、レストロ・アルモニコ・オーケストラで。
この曲は4楽章形式で、最終楽章でフーガが付けられている。

クリストファー・ホグウッド指揮、古楽器アカデミーの演奏する第4番。
急-緩-急という3楽章形式。第2楽章の第2ヴァイオリンや第3楽章のピアニッシモに工夫が見られると言われている。

第25番。
全ての楽章が同じ調性で書かれているシンフォニーは珍しい。
アンタル・ドラティ指揮、フィルハーモニア・フンガリカの演奏。

もう一度、ホグウッド指揮で第30番 「アレルヤ」。
1765年に作曲されたことがわかっている。グレゴリオ聖歌のアレルヤの旋律が第一楽章で聞こえてくる。

モーツアルトやベートーヴェンとは違い、随分とシンプルな交響曲だと感じられる。
しかし、作曲された当時の古楽器を使い、小編成で演奏されると、シンプルさが魅力になっていることがよくわかる。

ハイドンは、こうした初期の時代から、シュトルム・ウント・ドランクの時代を経て、古典的な様式の関係に至り、最後には円熟期のソロモン・セットと呼ばれる曲に達する。
その流れを辿る旅は、外に外出できず、家の中に籠もっている時でも、精神を解放でき、とても楽しい。

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