フランス語の動詞には、直説法、条件法、接続法という3つの法がある。
それらは、動詞の活用という側面から見ると並行関係にある。しかし、表現する事柄から見ると、同列ではない。
動詞の活用に関して、形ではなく、意味について考えてみよう。
原形
原形のままの動詞は、意味の概念だけを示す。
chanterであれば、歌うことだけが意味され、既に歌われたのか、今歌われているのか、これから歌われるのかは問題にされない。概念がまだ現実化していない状態といえる。
動詞を活用するということは、その概念を現実化することに他ならない。
主語の人称、数によって活用の形が規定されることが、その証しだといえる。
接続法
接続法は、原形と同じように、動詞の概念を示す。
ただし、主語の人称と数に応じて、活用する。
接続法アレルギーを解消するを参照。
https://bohemegalante.com/2019/05/20/subjonctif/
直説法
直接法は、動詞を時間帯の中に位置づけ、事実としての事柄を述べる法と言われる。
フランス語の時制体系、その1とその2を参照。
https://bohemegalante.com/2019/05/17/systeme-temps-verbe-francais-1/
https://bohemegalante.com/2019/05/18/systeme-temps-verbe-francais-2/
直説法に置かれた動詞は、時間を示す以外に、話題に対して書き手、話し手がどのような判断や感じ方をしているのかも示す。
例えば、「明日それをします。」という文は、未来とも言えるが、話者の気持ち、意図を伝えているとも言える。
条件法
条件法は、話し手、書き手が、話題に対して現実ではないと考え、それに基づいて気持ちや意図を述べるときに使用される。
従って、時間を指示する以上に、気持ちや思いが強く伝わる法だといえる。
条件法は難しい?を参照
https://bohemegalante.com/2019/05/21/conditionnel/
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