ソリチュード (In my) Solitude

「ソリチュード(Solitude)」は、1934年に、デューク・エリントン(”Duke” Ellington)が作曲した曲。歌詞は、エディ・デランジ(Eddie DeLange)。

一人でいるとあなたとの思い出が蘇ってくるというメランコリックな歌詞。
まずは、ビリー・ホリディの歌で聴いてみよう。

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チック・コリア 2018年のソロピアノ集 Chick Corea plays

チック・コリアが2018年にアメリカやヨーロッパで行ったライヴを集めた” Chick Corea plays”.
ジャズだけではなく、クラシック、ポップス、ボサノバと、様々なジャンルの間を自由に行き交い、素晴らしいピアノ演奏を繰り広げている。

チック・コリアの言葉:
「私はある種の血統の一部なのです。私がやっていることは、モンクがやったこと、ビル・エヴァンスやデューク・エリントンがやったことと似ていて、また別の音楽の時代に戻って、バッハやモーツァルト、ベートーヴェンがやったことと似ています。これらのピアニストは皆、心の底から作曲家であり、自分たちの音楽家を集めて演奏していました。その伝統の一部であることを誇りに思います。」

Mozart: Piano Sonata in F, KV332 (2nd Part – Adagio)

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いつか王子様が Someday My Prince will come ディズニー映画「白雪姫」の挿入歌をジャズで

「白雪姫(Snow White and the Seven Dwarfs )」は、1937年にディズニー・アニメーション・スタジオが作成した、世界最初の長編アニメーション映画。
1937年、つまり昭和12年に、これほどモダンで洗練されたアニメが作られたことには、驚くしかない。

「いつか王子様が(Someday My Prince will come)」は、そのアニメーションの挿入歌。

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酒とバラの日々 Days of wine and roses 村上春樹の感性

「酒とバラの日々(Days of wine and roses)」は、1962年に公開された映画の題名。
酒に溺れて人生を転落していく夫婦をジャック・レモンとリー・レミックがとてもリアルに演じ、胸が締め付けられる映画だ。
主題歌は、ヘンリー・マンシーニ作曲。歌詞はジョニー・マーサー。
多くのジャズマンが取り上げ、ジャズのスタンダード曲になった。

酒を通して男と女が出会い、結婚する。その後二人はアルコール中毒になり、家庭が崩壊する。
そうした悲劇的な映画の物語の雰囲気を感じさせながら、しかし何度でも聞きたくなる美しい歌に仕上げているのは、ジュリー・ロンドン。

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トミー・フラナガンの心温まるジャズ・ピアノ エラ・フィッツジェラルドに捧ぐ

ジャズ・ピアニスト、トミー・フラナガンが、病気で入院していたエラ・フィッツジェラルドに捧げたアルバム« Oh Lady, bee good, for Ella »は、心温まる演奏に満ちている。
エラは病室で、トミーのCDをずっと聞いていたという。

最初に、本当に美しい« Alone too long »を聞いてみよう。「長すぎる孤独」は淋しい題名だが、しかし、この演奏は孤独を美しい時間に変えてくれる。

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アート・ブレーキーとジャズ・メッセンジャーズ 「ア・ラ・モード」 Art Blakey & the Jazz Messengers « À la Mode » 気持ちを前向きにしてくれるジャズ

アート・ブレーキーとジャズ・メッセンジャーズの「ア・ラ・モード」は、わずか7分弱の曲だけれど、演奏の推進力がこれでもかというほど強く、いつ聴いても気持ちを前向きにしてくれる。

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ミスティ Misty

しっとりとした気分でジャズを聴きたい時ピッタリなのが、「ミスティ(Misty)」。
ピアニストのエロル・ガーナーが1954年に作曲した曲。ニューヨークからシカゴに移動中の飛行機から霧を眺めている時に、ふと思いついたメロディだという。その曲を聴いた友だちが、霧のようにぼんやりしているという感想を抱いたところから、Mistyという題名が付けられた。

その後、1959年に、ジョニー・マティスが歌詞を付けて歌い、ジャズのスタンダートとなった。

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エラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングのデュエット「エラとルイ」 のんびりとジャズ・ヴォーカルを聴く 

ジャズには色々な側面がある。
そんな中で、1856年に発表されたアルバム「エラとルイ」は、エラ・フィッツジェラルドの美しい歌声と、ルイ・アームストロング(サッチモ)のしわがれた声+輝かしいトランペットの音が心地よく調和し、いつ聞いても気持ちがリラックスする。

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ビル・エヴァンス ポートレイト・イン・ジャズ Bill Evans Portrait in Jazz

アルバムの題名は、ジャズで描いた肖像画。
ビル・エヴァンス(ピアノ)が、ベースのスコット・ラファロ、ドラムスのポール・モチアンと共に、9つのスタンダード曲を演奏し、1枚の絵画を描いたアルバム。

演奏の面白さはインタープレイにある。
ベースとドラムスがバックになってリズムを生みだし、ピアノが主役として全体をリードするわけではなく、それぞれの楽器がお互いの音を聞きながら、対話をしている。

スタンダード曲が多く収録され、聞きやすいけれど、しかし緊張感が溢れている。リリカルでありながら、力強くもある。
朝聞いても、夜聞いても、昼でも楽しめる。