ミス・オーティス・リグレッツ Miss Otis regrets

« Miss Otis regrets she’s unable to lunch today, Madam. »で始まる、しっとりとした曲。
コール・ポーターが1934年に作曲した。

とても美しい曲。しかし、歌詞を聞いてしまうと、ビックリする。

Miss Otis regrets she’s unable to lunch today, Madam
Miss Otis regrets she’s unable to lunch today
She is sorry to be delayed
But last evening down in Lover’s Lane she strayed
Madam
Miss Otis regrets she’s unable to lunch today

When she woke up and found, that her dream of love was gone
Madam
She ran to the man who had lead her so far astray
And from under a velvet gown
She drew a gun and shot her lover down
Madam
Miss Otis regrets she’s unable to lunch today

When the mob came and got her and dragged her from the jail
Madam
They strung her from the old willow cross the way
And the moment before she died
She lifted up her lovely head and cried
Madam
Miss Otis regrets she’s unable to lunch today

Miss Otis regrets… she’s unable to lunch today

https://genius.com/Cole-porter-miss-otis-regrets-lyrics


「ミス・オーティス・リグレッツ」が作曲された1934年、今よりももっとずっと黒人に対する差別が激しく、リンチが平然と行われていた時代。ジャズはそうした中で生まれてきた。

穏やかで美しい曲想とは反対に、歌詞はリンチをテーマにしている。
ミス・オーティスは、自分を捨てた恋人をピストルで撃ち殺し、警察に連行される。その後、群衆に牢獄から引っ張り出され、柳の木に吊るされてしまう。

この歌詞では、あえて、白人と黒人、社会的な上下を入れ替えられている。
上級階級の白人女性ミス・オーチスが、リンチにかけられ、木に吊される。
人種差別の問題に捻りをを入れ、美しいバラードになっているために、より心に深く響く。

カーメン・マクレーのThe Great American Music Hallにおける1977年ライブ録音は、歌声に説得力があり、ディジー・ガレスピーのトランペットも素晴らしい。

女優のマレーネ・ディートリヒがドイツ語で歌うヴァージョンも、youtubeにアップされている。

イギリスのロック・シンガー、ブライアン・フェリーの歌。

エディット・ピアフが歌う、フランス語ヴァージョン。

ローズマリー・クルーニーは、あえて歌詞の暗さを払うかのような歌い方をしているように感じる。

「ミス・オーティス・リグレッツ」は、村上春樹の『村上ソングズ (村上春樹翻訳ライブラリー)』の中で紹介されて以来、日本でも比較的よく知られるようになった。

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