Francis Cabrel « Je t’aimais, je t’aime, je t’aimerai » フランシス・カブレル 「お前を愛してきた 愛してる 愛していく」

フランシス・カブレルは、都会化していないフランスの心を持ち続けているシンガー・ソングライター。親しみやすいメロディーに乗った歌詞は詩的で美しい。

« Je t’aimais, je t’aime, je t’aimerai »は、第一義的には、自分の娘への愛を歌っているのだが、それを超えて、親の愛、より広い意味での人間の愛全体を歌っている。その歌詞はとても詩的で、メロディーが美しい。

題名の中のaimerの活用が半過去、現在、単純未来で、フランス語学習者には退屈な活用が、こんな風に使われるという生きた例になる。

Je t’aimais, je t’aime, je t’aimerai  お前を愛してきた、愛してる、愛していく

Mon enfant nue sur les galets(nueが女性形なので、enfantが女の子であることがわかる)
小石の上に裸でいるぼくの子ども
Le vent dans tes cheveux défaits
乱れた髪の中の風
Comme un printemps sur mon trajet
ぼくの(人生の)道程における春のよう
Un diamant tombé d’un coffret
小箱から落ちた一つのダイヤモンド
Seule la lumière pourrait (条件法。光だけで、という条件)
光だけで、できてしまうだろう 
Défaire nos repères secrets
ぼくたちの秘密の目印を壊してしまうことが(できてしまうだろう)
Où mes doigts pris sur tes poignets
(その目印には)お前の手首の上に重ねられたぼくの指
Je t’aimais, je t’aime et je t’aimerai
ずっとお前を愛してきた、今もお前を愛している、これからもお前のことを愛していく

[Refrain]
Quoi que tu fasses (fassesはfaireの接続法現在)
お前がどんなことをしても 
L’amour est partout où tu regardes
愛は、お前の目を向ける至るところにある
Dans les moindres recoins de l’espace (moindre-petitの比較級。le moindreは最上級)
本当にちょっとした空間の隅にも
Dans le moindre rêve où tu t’attardes
お前がぐずぐずしている本当にわずかな夢の中にも
L’amour comme s’il en pleuvait (il en pleut – en (amour) が雨のように降る。comme s’il en pleuvait – たくさん)
愛は、雨が降るみたいに大量に
Nu sur les galets
小石の上に、裸で (mon enfant nue sur les galetsとl’amour nu sur les galetsが対応する)

Le ciel prétend qu’il te connaît
空が言い張る、お前を知っていると、
Il est si beau c’est sûrement vrai
空はとても青い、それは確かに本当だ
Lui qui ne s’approche jamais
空は決して近づかない
Je l’ai vu pris dans tes filets
ぼくは空がお前の網の中に捉えられたのを見た
Le monde a tellement de regrets
世界にはこんなにたくさんの後悔に満ちている
Tellement de choses qu’on promet
約束された多くのこと(に満ちている)
Une seule pour laquelle je suis fait
(その中の)たった一つのことのために、ぼくは作られている(向いている)
Je t’aimais, je t’aime et je t’aimerai
ずっとお前を愛してきた、今もお前を愛している、これからもお前のことを愛していく

On s’envolera du même quai
人は同じ波止場から飛び立つだろう
Les yeux dans les mêmes reflets
目は同じ照り返しの中で
Pour cette vie et celle d’après
この人生でも、この後の人生でも
Tu seras mon unique projet
お前はずっとぼくのただ一つのプロジェクトだろう
Je m’en irai poser tes portraits
ぼくは行くだろう、お前の肖像画を置きに、
A tous les plafonds de tous les palais
あらゆる宮殿のあらゆる天上に
Sur tous les murs que je trouverai
ぼくが見つけることになるあらゆる壁の上に
Et juste en dessous, j’écrirai
そして、その真下に、ぼくは書くだろう
Que seule la lumière pourrait…
光だけで・・・できてしまうだろう、と。

Et mes doigts pris sur tes poignets
お前の手首の上に重ねられたぼくの指
Je t’aimais, je t’aime, je t’aimerai
ずっとお前を愛してきた、今もお前を愛している、これからもお前のことを愛していく


この歌詞の中で、どんな動詞の活用が用いられているのか、確認しておこう。

過去分詞
Cheveux défaits (défaire)
Diamant tombé (tomber)
Mes doits pris (prendre)
Je l’ai vu pris (prendre)

条件法現在
Seule la lumière pourrait défaire (pouvoir)
Comme s’il en pleuvait (pleuvoir)
Que seule lumière pourrait (pouvoir)

接続法現在
Quoi que tu fasses (faire)

直説法現在
L’amour est partout (être)
Partout où tu regardes (regarder)
Rêve où tu t’attardes (attarder)
Le ciel prétend (prétendre)
Il te connaît (connaître)
Il est si beau  (être)
C’est sûrement vrai (être)
Lui qui ne s’approche jamais (approcher)
Le monde a tellement de regrets (avoir)
Tellement de choses qu’on promet (promettre)
Pour laquelle je suis fait (être fait, faire)

複合過去
Je l’ai vu pris (voir)

単純未来
On s’envolera (envoler)
Tu seras mono unique projet (être)
Je m’en irai (s’en aller, aller)
Tous les murs que je trouverai (trouver)
J’écrirai (écrire)


« Je t’aimais, je t’aime, je t’aimerai »は数多くの歌手によってカヴァーされているが、一番印象的なのは、アンヌ・シラ(Anne Sila)がオーディション番組The Voiceで歌ったものだろう。

素朴な歌い方が特徴的なヴィアネ(Vianney)の唄は、語り掛けているようで、アンヌ・シラとは対照的だが、これはこれで心にすっと入ってくる。

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