バッハとポール・サイモン American Tuneクラシック音楽とポップスの融合

ポール・サイモンが1973年に発表した”American Tune”は、ベトナム戦争の後遺症が残るアメリカの精神性を歌った唄。
この曲のメロディーが、バッハ「マタイ受難曲」のコラール曲「おお、血と涙にまみれ御頭よ」から取られていることを、作曲家の河邊一彦が指摘している。
https://liberty-music.jimdofree.com/2014/10/25/j-s-%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%A8%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB-%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%83%B3/

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ラプソディ・イン・ブルー 村上春樹の解説で、大西順子のピアノと小澤征爾が指揮するサイトウ・キネン・オーケストラの演奏を聴く

ジャズ・ピアニスト大西順子と、小澤征爾が指揮するサイトウ・キネン・オーケストラのライブがyoutubeにアップされている。まずは、2013年9月6日に松本で行われた、その演奏に耳を傾けてみよう。

ジャズとクラシックの融合したこの演奏が好きか嫌いかは別にして、ここで何が起こっているのか理解するためには、少なくとも私程度のリスナーだと、誰かに解説してもらう必要がある。
実は、この演奏を知ったのも村上春樹の『小澤征爾さんと、音楽について話をする』の最後に収録された雑誌記事なので、村上に教えてもらうことにしよう。

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フィリップ・ジャルスキー カウンターテナーの歌声 Philippe Jaroussky contreténor

フィリップ・ジャルスキーは現代フランスを代表するカウンターテナー歌手。
本人は「天使の歌声」と呼ばれることを好まないというが、彼の歌声と曲がマッチした時の美しさは、時間を忘れて聞き惚れてしまう。

レナード・コーエンの「ハレルヤ Hallelujah」は誰が歌っても素晴らしいが、ジャルスキーの歌だととりわけ素晴らしく聞こえる。

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ボードレール「コレスポンダンス」からインスピレーションを受けたコンポジション 森田 拓夢作曲 Correspondances for Soprano and 8 musicians

シャルル・ボードレールの「コレスポンダンス」からインスピレーションを受け、京都市立芸術大学、音楽学部、作曲専攻4年生、森田 拓夢氏が「Correspondances for Soprano & 8 musicians」を作曲され、2021年2月3日に京都市北文化会館にて開催された新作発表演奏会『Birth of Music』 で演奏が行われました。

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ベートーヴェン 生誕250年

2020年は、ベートーヴェンの生誕250年の年。
2020年12月20日、TF1 20hでは、ベートーヴェンを振り返るニュースを流していた。

 Ludwig van Beethoven aura passé toute sa vie à Vienne. Il est en effet le compositeur le plus joué à travers le monde. Il était Allemand, mais c’est dans la capitale autrichienne qu’il a passée toute sa vie. À ses funérailles en 1827, 30 000 Viennois ont fait le déplacement, une popularité aujourd’hui intacte. Beethoven est le compositeur le plus mystérieux de son temps.

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アレクサンドル・タローのピアノ ショパンとバルバラ  Chapin et Barbara sur le piano d’Alexandre Tharaud 

アレクサンドル・タロー(Alexandre Tharaud)のピアノはリリカルで優しい。
彼は、ミヒャエル・ハネケ監督の「愛、アムール(Amour)」の中で若いピアニストを演じていたが、彼のピアノの音色は映画の中のイメージを決して裏切らない。

2013年にショパンの曲を集めた「ショパン、日記(Chopin, Journal intime)」。題名も彼らしい。

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チック・コリア 2018年のソロピアノ集 Chick Corea plays

チック・コリアが2018年にアメリカやヨーロッパで行ったライヴを集めた” Chick Corea plays”.
ジャズだけではなく、クラシック、ポップス、ボサノバと、様々なジャンルの間を自由に行き交い、素晴らしいピアノ演奏を繰り広げている。

チック・コリアの言葉:
「私はある種の血統の一部なのです。私がやっていることは、モンクがやったこと、ビル・エヴァンスやデューク・エリントンがやったことと似ていて、また別の音楽の時代に戻って、バッハやモーツァルト、ベートーヴェンがやったことと似ています。これらのピアニストは皆、心の底から作曲家であり、自分たちの音楽家を集めて演奏していました。その伝統の一部であることを誇りに思います。」

Mozart: Piano Sonata in F, KV332 (2nd Part – Adagio)

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ルイ14世の宮廷音楽 17世紀フランス・バロック音楽の美

17世紀のフランス・バロック音楽の素晴らしい演奏と歌をyoutube上で聞くことができる。

作曲は、ルイ14世の宮廷で活動していた、マラン・マレ、ミッシェル・リシャール・ド・ラランド、ルイ・クープラン、ロベール・ド・ヴィゼ。

マラン・マレ:リュリ氏のための墓石(Tombeau pour Monsieur de Lully)

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ジョスカン・デ・プレ Josquin des Prés ルネサンスの音楽

ジョスカン・デ・プレ(Josquin des Prés)は、15世紀後半から16世紀初めにかけて活動した、盛期ルネサンスを代表するフランドル学派の作曲家。

レオナルド・ダ・ヴィンチと同時代に活躍しため、レオナルドが絵画において果たした役割を音楽において果たしたと言われることもある。
宗教改革で有名なルターからは、「ジョスカンは音符の主人。他の作曲家は音符の指図に従う。ジョスカンに対しては、音符が彼の望み通りに表現する。」と言われたとされ、非常に高く評価された。

ルネサンス期の文学作品を読み、絵画を見る時、ジョスカン・デ・プレの曲に耳を傾けるのも悪くない。

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