
「大洪水の後(Après le Déluge)」は、『イリュミナシオン(Illuminations)』の冒頭に置かれた散文詩。
いかにもランボーらしく、日常的に使う単語を使った簡潔な構文の文が、機関銃から発せされるように、次々に連ねられる。
その一方で、単語と単語、とりわけ文と文の間の意味の連関が不明で、論理性がまったく見えない。
論理や意味は読者一人一人が作り出すしかない。
そんな風にして、ランボーは読者を罠に誘い込み、ゲームを楽しんでいるのかもしれない。
彼は、生き生きとした言葉の錬金術(alchimie des verbes)を行い、突風のような勢いで、読者を彼のポエジーへと巻き込んでいく。








