
ギヨーム・アポリネールが1913年に発表した『アルコール(Alcoocls)』は、フランス詩の伝統を受容した上で、新しい時代の詩へと一歩を踏み出した詩集。その冒頭を飾る「ゾーン(Zone)」は、新しい詩とはどのようなものかを具体的に表現している。
その新しさは、最初の3行を読むだけですぐに気付くことができる。つまり、
どこにも句読点がない、いくつかの詩行で一つの詩節を形作るという形式が無視されている、12音節の詩句と散文のような詩句が混在している、詩の伝統的なテーマだけではなく、新しい時代の事物が取り上げられている、など、すぐにいくつかの点が指摘できる。
À la fin tu es las de ce monde ancien
Bergère ô tour Eiffel le troupeau des ponts bêle ce matin
Tu en as assez de vivre dans l’antiquité grecque et romaine (v. 1-3)
結局 お前はあの古い世界に疲れている
羊飼いの娘よ ああ エッフェル塔よ 橋たちの群がメーメー鳴いている 今朝
お前は 生きるのにうんざりしている ギリシアとローマの古代に










