人間の弱さと詩情 中原中也「寒い夜の自我像」

人間は誰でも弱さを抱えて生きている。その弱さを自覚をしたとき、肩肘を張って強さを装うのか、押しつぶされて自己嫌悪に陥るのか、見ないようにして逃げようとするのか。対応はいろいろある。

中原中也は「寒い夜の自我像」の中で、どうしようもない弱さを前にして、どうにかこうにか折り合いをつけようともがく。その自分の姿を言葉で描き出しながら、そこに詩情を生み出している。

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