ダイアン・リーヴス Dianne Reeves  現在最高峰のジャズシンガー

黒い背景で歌っている女性シンガーのモノクロ写真

ジャズはポップスに比べて聴く人が少ないようで、現在、最高峰のジャズシンガーの一人といっても過言ではないダイアン・リーブス(Dianne Reeves)でさえ、YouTubeでの視聴回数はそれほど多くない。

ジャズ好きとしては少し残念なので、彼女のライブから、いくつかの動画を紹介してみたい。

最初は、今から60年くらい前に大ヒットした「君の友達(You’ve Got a Friend)」。ギタリストのラッセル・マローン(Russell Malone)とのデュオで、曲の良さを最大限に引き出している。

キャロル・キングの代表的なパートナーともいえるジェームス・テイラー(キャロル・キングがピアノで参加)と聴き比べてみると、ジャズとポップスの違いが感じられるだろう。

ジャズはアフリカ系アメリカ人の音楽を大きなルーツとしているので、ブルースとも深く重なっている。フランスのマルシアック音楽祭にダイアン・リーブスが出演した際の「Cold」は、そうしたルーツを感じさせる、濃密な歌になっている。

スタジオ録音を聞くと、マルシアック音楽祭でのライブの迫力がさらに感じられるだろう。

2000年にニューポート・ジャズフェスティバルに出演したときのBetter Days.

さらに若い時代、1994年にジャズ・クラブBlue Roomに出演した時のLove for sale。バックの演奏がいかにもジャズっぽい。

ジョージ・デュークのピアノをバックにしっとりと歌ったMisty。ピアノ・ソロの部分も美しい。

最後はもう一度、ラッセル・マローンとのデュオで、Embraceable You.


ダイアン・リーブスの実績を簡単に紹介しておこう。

• グラミー賞を5回受賞。しかも2001、2002、2004年と、ジャズ・ヴォーカル部門で3回連続受賞という記録がある。

• NEA(米国国立芸術基金)は彼女を2018年のNEA Jazz Masterに選出。

• SFJAZZは jazz’s greatest living vocalistとして紹介.

ダイアン・リーヴスの評価は、単に声が魅力的だというだけではなく、音程、声域、声量、リズム、スキャット、即興、フレージング、そしてジャズとしての「間」の取り方まで、総合的に非常に高度だとされている。

2026年には、ジョン・コルトレーン生誕100年記念アルバムとして、ブランフォード・マルサリスと Dedicated to You を発表した。

ブランフォード・マルサリスとダイアン・リーヴス二人による解説。

ジョン・コルトレーン(John Coltrane)の演奏するDedicated to You。ヴォーカルはジョニー・ハートマン(Johnny Hartman)。
コルトレーンのテナー・サックスは、ハートマンの声を包み込むように、極端に繊細な伴奏をしている。ハートマンの声も、低く、柔らかく、少し息を含んだバリトンで、声を張り上げることなく旋律を歌う。その声に、コルトレーンのテナー・サックスが寄り添う。だからこそ、ジャズなのに、これほど静かで、これほど美しい音楽が生まれている。

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