柄谷行人「場所と経験」からプラトン『国家』へ — AI・SNS時代の民主主義を考える

柄谷行人の「場所と経験」(『意味という病』所収)は、1972年(昭和47年)に発表された評論である。しかし、この作品は、21世紀に入って加速度的に進行しているさまざまな社会問題がどこから生じているのかを考えるうえで、多くの示唆を与えてくれる。

そして、その問題の本質を理解することは、現在の世界的な政治状況が今後どこへ向かうのかを考える手がかりにもなる。その際、紀元前4〜5世紀のギリシアの哲学者プラトンが『国家』で展開した政治論は、約2500年の時を経た今日においても、私たちに有益な視点を提供してくれる。

人間の本質は古今東西それほど変わるものではない。だからこそ、過去に書かれた書物であっても、私たちが「読む」ことによって常に「今」という時代に甦り、進むべき道を照らし出してくれるのだ。

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