
『ボエム・ギャラント』は、題名の後に「アルセーヌ・ウッセーに(À Arsène Houssaye)」、『忠実な羊飼い』からのイタリア語の引用、「我が友よ(Mon ami)」で始まりウッセーの詩「二十歳(Vingt ans)」からの8行の引用で終わる「まえがき」が置かれ、その後やっと第1章が始まる。
ジェラール・ド・ネルヴァル 「ボエム・ギャラント」をめぐって その1
ジェラール・ド・ネルヴァル 「ボエム・ギャラント」をめぐって その2
その際にも、「二十歳」からの引用が最初に置かれ、次に本文がやっと始まる。ここではまず引用された3行の詩句について見ていこう。

I
PREMIER CHÂTEAU
Rebâtissons, ami, ce château périssable
Que le souffle du monde a jeté sur le sable.
Replaçons le sopha sous les tableaux flamands…
第1章
第一の城
もう1度建てよう、友よ、あの儚い城を、
現実世界の風が、砂の上に吹き倒してしまったあの城を。
もう1度置こう、あのソファーを、フランドル派の絵の下に。。。