COP26 環境問題の難しさ

環境問題を話し合う国際会議COP26は重要な会議ですが、参加した国家の首脳たちを乗せた飛行機は400機に上り、13.000トンのCO2を排出したという。こうした矛盾は、環境問題の難しさを如実に物語っているといっていいだろう。

Jets privés, convois XXL : le lourd bilan carbone de la COP26

120 dirigeants du monde d’entier se réunissent en ce moment à la COP26, la grande conférence pour le climat, à Glasgow, en Écosse. Tous veulent montrer qu’ils se soucient de l’avenir de la planète, mais tous ou presque ont fait le déplacement en… jets privés. 400 avions ont atterri en Écosse depuis le début de la conférence, ce qui équivaut à 13 000 tonnes de CO2.

ヴィクトル・ユゴー  ロマン主義的創造主 1/3 対立するものの共存と光への渇望

19世紀を代表する文学者、あるいはフランス文学を代表する作家は誰か? その問いをフランス人に投げかけると、多くの人は「ヴィクトル・ユゴー」と答えるだろう。

ヴィクトル・ユゴーは1802年に生まれ、1885年に死を迎えるまで、19世紀のほぼ全ての時代を生き抜いた。
しかも、20歳の頃にロマン主義運動の先頭に立って以来、詩、演劇、小説、評論、旅行記、日記、さらに絵画や政治に至るまで、多角的な活動を続けた。
83歳で死亡した時には国葬が行われ、凱旋門からパンテオンに続く沿道には200万の人々が詰めかけるほどの人気を博した。

21世紀、彼の作品の中では、『レ・ミゼラブル』と『ノートルダム・ド・パリ』という二つの小説が演劇、ミュージカル、アニメーションなどで頻繁に取り上げられ、世界中で絶大な人気を博している。

日本では、明治35-36年(1902-1903)に、『レ・ミゼラブル』が『噫無情(ああむじょう)』という題名で翻案され、さらに銀の燭台のエピソードが教科書に取り上げられるなどして、ジャン・ヴァルジャンの名前とともに、ヴィクトル・ユゴーの名前が広く知られるようになった。

他方、フランスにおいては、現在でもユゴーは詩人としての認知度が高い。
実際、詩人としての天分に恵まれ、インスピレーションだけではなく、テクニックの面でも、圧倒的な力を発揮した。
フランスのロマン主義に関して、絵画におけるドラクロワの存在が、文学においてはヴィクトル・ユゴーにあたると言ってもいいだろう。

ヴィクトル・ユゴー 
  灯台

そうしたユゴーの膨大な作品群を貫く一つの核を探り出すのは困難だが、ユゴー自身がカスケ諸島の灯台を描いた1枚の絵画が、彼の精神性を最も端的に象徴しているのではないか、と考えてみたい。

画面の中央には一本の長い階段が位置し、下から上へと伸びている。
灯台の下は暗い闇に包まれ、右手の海上にでは一艘の船が帆を傾け、今にも沈みそうな様子をしている。
上方には格子のはまった窓があり、その回りには雲が立ちこめている。その全体が暗いが、しかし、窓の回りは明るい光で照らされている。
階段自体も全体的には闇に包まれているが、しかし、中央の部分は明るく見え、窓から光が差し込んでいる様子が窺われる。

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ルノワール イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像 モデルと絵画の数奇な運命

ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像」は素晴らしく美しい。
この絵画のモデルとなった女性を映像で見ることができるだけではなく、彼女がこの絵を好きでなかったこと、彼女が結婚したカモンド家のこと、子供たちのこと、ナチスに奪われた絵が戦争の後彼女の元に戻されたこと、そして、その絵を彼女が売ってしまったことなど、本当に色々なことがわかる番組。

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バルザック 人間社会の博物誌と神秘的直感 2/2

「バルザック 人間社会の博物誌と神秘的直感 1/2」からの続き
https://bohemegalante.com/2021/10/26/balzac-histoire-naturelle-de-la-societe-humaine-1/

(3) 分析 —— 意味の解明

人間の社会を観察し、分類した後には、分析し、結論を導き出すことになる。
バルザックの達した結論は、同時代の動物学者ジョフロワ・サン・ティレールが主張した「構成の単一性」に基づくものだった。

「構成の単一性」は、多様な動物の存在を説明するための一つの原理として提示された。
19世紀前半、博物学者であり、化石の研究によって古生物学を確立したジョルジュ・キュヴィエは、各種の動物の違いに連続性はなく、天地の大変動の度に生物が生まれ変わるという「天変地異説」を主張した。
それに対して、ジョフロワ・サン・ティレールは、異なる動物の連続性を主張し、究極的には一つの生物から全ての生物が発生するという「構成の単一性」説を提示した。

バルザックは、1842年に発表した「人間喜劇」の序文の中で、サン・ティレールの学説に基づき、彼の試みを次のように説明している。

単一の動物しかいない。創造主が全ての生物に関して使用したのは、ただ一つの同じ型だけだった。その動物とは一つの原理であり、その原理が外的な形を取る。より正確に言うならば、様々な環境の中で、形態の違いを形作るのであり、その環境の中で動物が自らを発展させるのだ。

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バルザック 人間社会の博物誌と神秘的直感 1/2

オノレ・ド・バルザック(1799-1850)は、16世紀の作家フランソワ・ラブレーに匹敵する言葉数の多さで、全てを語り、全てを説明し、全てを解明しようとした19世紀前半の小説家。

90巻以上の小説で構成される「人間喜劇」シリーズでは、「戸籍簿と競争する」という言葉で示されるように、ナポレオン失脚後のフランス社会全体を体系化して描き出そうとした。

その試みは、18世紀の博物学者ビュッフォンの『一般と個別の博物誌(Histoire naturelle, generale et particulierey)』に匹敵すると言ってもいい。

「博物学」とは、動物、植物、鉱物など自然界に存在する全てのものを対象として、収集し、分類する学問。
ビュッフォンは、地球、人間、自然の歴史といった一般論から始め、動物、鳥類、鉱物、元素など個別的な事物を体系的に記述し、数多くの精密な挿絵も含め、彼の死後に発表された巻を合わせると、全44巻に及ぶ百科事典を作り上げた。

バルザックは、ビュッフォンが自然界に関して行った作業を、人間社会に置き換えて実現しようとしたと言ってもいいだろう。

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ジョルジュ・ブラサンス 生誕100年 死後40年

ジョルジュ・ブラサンス(Georges Brassens、1921年〜1981年)は、ギターの弾き語りというスタイルで、かつてのフランスの庶民の心情を文学的な歌詞にして歌った。
メロディーが素朴で、フランス人にしか理解できないような非常に微妙なニュアンスに富んだ歌詞だったために、フランス以外の国では人気が出なかったが、フランスでは今でも圧倒的な人気を誇っている。
彼の生誕100年、死後40年の今年、各種の音源や書籍が発売されたという紹介。

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カーメン・マクレエのピアノ引き語り 新宿ダグでのライブ

カーメン・マクレエ(Carmen McRae : 1920年4月8日~1994年11月10日)は、ニューヨークのハーレムで生まれ、ジャズを代表する歌手として長く活躍した。
彼女の歌はいつ聞いても心を落ち着かせてくれるが、個人的に彼女のヴォーカルを好んで聞くのは、彼女が歌詞を大切にし、英語がとても聞き取りやすいからなのかもしれない。

アルバムの題名” As Time Goes by”は、映画「カラブランカ」の中で歌われた有名な曲から来ている。
1972年に新宿のジャズ喫茶「ダグ」において、カーメン・マクレエがピアノ弾き語りでスタンダート曲を歌った曲が収められている。
彼女の代表作ではないかもしれないが、とても親密な感じが溢れていて、10曲の作り出す約50分あまりの時が、あっという間に過ぎてしまう。